参院選・長野

自民・務台衆院議員が民進新人の杉尾氏を「落下傘…」と直接口撃 支持者が一時小競り合いに

「落下傘より健太さん」との掛け声で拳を振り上げる自民党の務台俊介衆院議員、安倍晋三首相、同党現職の若林健太氏(左から)=5日、長野県松本市の松本駅前(三宅真太郎撮影)
「落下傘より健太さん」との掛け声で拳を振り上げる自民党の務台俊介衆院議員、安倍晋三首相、同党現職の若林健太氏(左から)=5日、長野県松本市の松本駅前(三宅真太郎撮影)

 10日投開票の参院選長野選挙区(改選数1)で5日、しのぎを削る民進、自民両党が思わぬ場外戦を展開した。松本市のJR松本駅前で、演説前に有権者とふれあっていた民進党新人の杉尾秀哉氏(58)に自民党の務台俊介衆院議員(長野2区)が側まで近寄り「落下傘より健太さん」などと口撃した。

 それがきっかけで民進、自民双方の支持者とみられる男性同士の言い争いに発展したが、杉尾氏サイドが「相手にしないように」とたしなめ、その場を収めた。

 務台氏は、杉尾氏の街頭演説直後に同駅前で控えていた安倍晋三首相と自民党現職の若林健太氏(52)による街頭演説のために待機していた。

 務台氏は騒動の後の演説でも「長野県では県内出身者以外が国政に出たことがない。この気高い地域を代表する人として(杉尾氏は)認めない」と訴えた。安倍首相も「相手候補は選挙に出て議員になるために突然、長野県にやって来た。若林健太が負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。

 街頭演説の締めに首相らは、務台氏の先導により「落下傘より健太さん」の掛け声で拳を振り上げた。

 杉尾氏は「相手は相変わらず個人攻撃に徹している。これが選挙の争点で良いのか」と聴衆に問いかけていた。

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