麻生太郎副総理兼財務相と自民党の谷垣禎一幹事長が29日、富山市内で行った消費税増税に関する発言の要旨は次の通り。
麻生氏「野田佳彦政権のときに民主、公明、自民の3党で消費税率を上げると約束した。(10%に)上げるに当たって、景気が回復していないので平成29年4月まで延長させてもらう。それを世に問うたのが26年12月の衆院選だった。
われわれは『1年半後に(消費税率を)上げる』と言って当選してきた。(増税時期を)延ばすのであれば、もう一回選挙をして、(国民に)信を問わなければ筋が通らない。というのが私や谷垣氏の言い分だ。
ただ、どうなるかは分からない。衆院解散は副総理や党幹事長ではなく、首相の権限、専権事項だ。アベノミクスが失敗したから延ばすのではないかと言われたら参院選の候補者は厳しいものがある。みんなでカバーしなければならない」
谷垣氏「消費税について麻生副総理から『私と谷垣は全く同じ意見だ』とあったので、その話を引用する。消費税をどうするかは進むにせよ、退くにせよ非常に重い決断だ。進むも地獄、退くも地獄という世界だ。どちらも相当な覚悟がなければやりきれないだろう。
選挙を前にして、自民党が最後は一丸となって、信念を持って選挙戦に臨めるようにしていくのが、党の責任者として私がやらなければならないことだ。それは簡単なことではない。ご協力をいただきたい」