2016.4.29のニュース
道後でアートイベント開幕 温泉地の魅力を再発見
dly1604290030人気観光地の道後温泉(松山市)で29日、街を美術作品で彩る「道後アート2016」が開幕した。道後でのアートイベントは14年に始まって以来3期目。今期のメイン作家は15年の写真家蜷川実花さんに代わり、画家の山口晃さんが務める。
イベントの正式名は「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」。文豪夏目漱石が約1年間暮らした松山を小説「坊っちゃん」で皮肉とユーモアたっぷりに描いたように、東京生まれの山口さんも“よそ者”の目で道後の魅力を再発見する創作に取り組むという。
この日は入浴客がくつろぐ道後温泉本館2階の床の間に、山口さんの絵画「飛行機百珍図」と掛け軸「電柱シリーズ」の三幅対がお目見え。来年にかけて順次、絵画や立体作品を旅館やホテルなどに設置してゆく。
山口さんは「小出しにしてゆきますので、温かくぬるく期待してください」と語った。