《2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画に関し、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏が16日午前、都内で記者会見を開いた》
《競技場の総工費が2520億円と膨らんでいる要因には、2本の巨大な鋼鉄製アーチで屋根を支える特殊な構造「キールアーチ」があるとされ、選定の経緯や説明を求める声が上がっていたが、安藤氏は、日本スポーツ振興センター(JSC)が整備事業案を報告した7日の有識者会議に欠席。下村博文文部科学相が「何らかの形で発言してほしい」と述べるなど、安藤氏の発言に注目が集まっていた》
《ノーネクタイのスーツ姿の安藤氏は、JSCの幹部らとともに登場。詰め掛けた報道陣約200人を前に、マイクを握って語り始めた》
安藤氏「みなさん、こんにちは。『有識者会議に出席しなかったから、全て安藤の責任だ』というのは、ちょっとわからないなと思っておりましたが。有識者会議というのは何十人もいるんですね。私は実はその日、同じ時間に大阪で講演がありました。『大阪でやってくれ』と言いましたが、東京でなければならないと。大阪でやってもいいのではと思いましたが、そんなわけで出られませんでした」