YouTubeの動画に、ユーザが自由に字幕を付けられるサービスが注目されている。ニコニコ動画はその先駆サービスで、06年にリリースし、07年1月15日に複数人が字幕を入れられるβ版がリリースとなったが、同時期にsatoru.netもYouTube動画に字幕を付けられる「字幕.in」を開始した。しかし、ニコニコ動画からYoutubeのAPIの利用がアクセス拒否となり、そののち行き場のないユーザが、字幕inにシフトしたのだ。 ニコニコ動画のアクセス拒否以来、字幕.inのアクセスは延びており、ここ数日は1日200万PVに近づく勢いとなった。また先日satoru.netは、世界向けのsubtitle.inもリリースし、YouTubeに掲載されている動画に、日本語に限らず、英語字幕も入れられることで、世界的に大きな影響を与えていく可能性を持つことになった。以後は、マルチランゲージへとつながっていくため、動画ソースは1つであるが、それぞれの国の人たちが翻訳した字幕を登録することで、今後はYouTubeの動画が、それぞれの国でもっと手軽に見られるようになる。 ニコニコ動画は複数人が字幕を生成できる仕組みだったが、字幕.inは、1人の投稿者に限定される反面、責任感のある質の高い字幕投稿が多い。また、subtitle.inの登場で、世界規模でのアクセスが始まっている。 特にsubtitle.inでは、日本語圏投稿動画に英語字幕が入るので、日本発動画の世界普及に寄与もしている。今、世界規模でアクセスされているYouTubeだけに、字幕inやsubtitle.inのサービスは、ワンソースで世界規模のプロモーションが可能となるサービスであるため、今後より重宝されていくことはまちがいない。