CEATEC JAPAN 2006(会場:幕張メッセ)展示会場にて、米Tzero Technologies社がAnalog Devicesと共同で開発したワイヤレスHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ソリューションが紹介された。 Tzeroのソリューションは、DVDプレイヤーなどのコンポーネント側に送信機を、テレビ側に受信機を接続し、双方間をワイヤレスで接続するというもの。UWBチップセットは「WiMedia」に準拠しているが、リンクの信頼性は99%以上(WiMedia推奨は、90%)、パケットエラーは125分に1回(同、1分に64,000回)、最大干渉レベル-10dB(同、考慮なし)、また480Mb/sで到達する距離は見通し外で5m以上(同、見通しで2m)と、WiMediaの企画をはるかに上回る性能を持つと言う。 また映像処理にはAnalog Devices社のJPEG2000エンコーダを採用、フレーム単位の圧縮で遅延やエラーが少なく、ほぼリアルタイムの高圧縮を実現している。 Tzeroの出展ブースでは、AVコンポーネントと壁掛けテレビをワイヤレスHDMIで接続した同社のソリューションを展示し、一般家庭のリビングから配線が排除され、大画面で高画質な映像を楽しめるという未来モデルを紹介していた。 すでに最終版のチップはリリース済みで、2006年12月にはWireless HDMI Adapterを正式販売する予定。