クルードラゴンは、最大7人の登場が可能な有人宇宙船。今回の打ち上げでは2人の宇宙飛行士が搭乗し、打ち上げから19時間後に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。
クルードラゴンの映像でとくに目を引くのがコックピットまわりだ。従来の宇宙船のようにダイヤルやスイッチが搭載された操作ボードはなく、代わりにタッチスクリーンが搭載されている。
2015年にスペースXが公開した動画で内部の様子をより詳細に見ることができるが、宇宙飛行士が座るシートの前に設置された大きなディスプレイのほかに計器類は見あたらない。全体的にかなりすっきりしていて広々とした印象だ。
これまでの「宇宙船」のイメージとは大きく異なり、未来的でSF映画に登場しそうな内観だが、この宇宙船が実際に有人での打ち上げに成功したのだ。
すでに航空機や鉄道車両では、アナログ計器類に代わってディスプレイを配置したグラスコックピットへの転換が進んでいる。今回のスペースXの打ち上げ成功を皮切りに、宇宙船においても今後はコックピットの進化が加速していくのかもしれない。