7日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でアスリートタレントの武井壮が「トップアスリートを育てたいなら稼げるようにすべき」と"ハコモノ"重視の日本のスポーツ政策を批判した。 番組では日本陸上競技連盟が"脱平等主義"を掲げ将来活躍が期待される若手選手を早期に選抜強化する「ダイヤモンドアスリートプログラム」を取り上げ、イギリス、アメリカと比べ平均値は高いが突出した選手がいない日本の陸上競技の現状も紹介した。 番組MCの長谷川豊アナウンサーからコメントを求められた武井は「給料もらって活動できている長距離選手の人数は日本が最も多いはず」と話し、「駅伝があるから企業が選手を抱えてる。そんな国はほかにない」と日本の陸上競技の環境についてまずはフォロー。 続けて長谷川から「超トップのアスリートを育成するにはどうすればいいでしょう」と聞かれた武井は「俺は豊かにするのが一番早いと思う。トップ選手に金銭的なベネフィットを与えるべき」と選手の待遇改善を提唱。 「あの競技をやるとあんなに豊かになれるんだ"と憧れてそのスポーツを選ぶ率が高まる」とその理由を挙げ「大成功してお金を稼いだ人が猛烈に少ない」と優秀なアスリートがわざわざマイナースポーツを選ぶ確率自体が少ないと指摘。 また「競技で爆発的にスターになった人ってより、それで大学の先生になって連盟に入ってと地道にやってきた人が多い」ため「そういう人たちが作ったシステムだとこうなりがち」と各競技の協会や連盟の体質についても問題があると続けた。 「マイナースポーツのトップでもメダルクラスになったら1億ぐらいは稼げるぐらいになれば、間違いなく競技人口も増えるし選手の層も高くなる」と重ねて選手の待遇改善を提唱していた。 また予算について問われると「お金はある。国立競技場とか施設を作ってるだけ。"箱"作って利用させるのは強化じゃない」と現状の"ハコモノ"重視のスポーツ政策を批判。「その経費を節減して選手にあげてほしい」とアスリート側の視点から熱弁をふるっていた。
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