フジテレビへの絶縁宣言で注目を集めているマンガ家の佐藤秀峰氏が、「売ってもらったクセに思い上がるな!」などとバッシングを受けていることを自身のTwitterで告白。「描いたらまた嫌な思いをするのかな? 」と苦悩を吐露している。 佐藤氏は先月25日に投稿したツイートで、フジテレビの“アポ無し”取材や、自身の著作「海猿」の関連書籍が契約書なしに販売されるなどといった度重なる非礼な行為に激怒し、「フジテレビさんは信頼に値しない企業であると判断したため、今後は一切新規のお取り引きはしないことにしました」と絶縁宣言し、大きな話題となっていた。 その後、佐藤氏のもとにはメールやTwitterを通じて、「死ね」や「作品は作者の物じゃない、ファンの物だ」といった中傷、バッシングがあるという。さらに31日には「売ってもらったクセに思い上がるな!海猿はファンのものであってお前のものじゃない!」との声が寄せられていることを明かした。 佐藤氏はこうしたバッシングに対し、「作品における原作者とお客さんの関係も考えてしまうなぁ…」と複雑な胸中を吐露。マンガとそれを原作にしたドラマや映画の関係について、「それらは原作の二次創作物だ。 映像化によって原作が広く認知されるケースもあるし、海猿はまさにそうだと思うけど、僕は原作を使っていただいているのだろうか? 使わせてあげてるのだろうか? どちらでもないと思う」「原作者には原作者の権利があって、二次利用者には二次利用者の権利があって、お客さんにはお客さんの権利があると思う。 お互いに権利外のことを主張するのも、侵害するのも正しくないと思うけどな…」と持論を展開した上で、「いつも、漫画を描かなければこんな嫌な思いをすることはないのかな?と考えると、原稿に向かう気が失せてしまう。 もちろん、応援してくださる読者の声は大きな励みになっています。 でも、傷つくんだよ。 傷つかない仕事がしたい」と、思い悩む胸の内を吐露した。 同氏は著作「ブラックジャックによろしく」の二次使用をフリー化したことでも大きな注目を集めたが、今回の件を受け、「『ブラックジャックによろしく』は二次使用フリーにして、何をされても傷つかないし楽しめるので、すごく良かったです。 いっぱい儲かったし。 海猿もそうすればいいのかな…?」との考えも示している。
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