先週シンガポールで開催された通信関連の総合見本市「CommunicAsia 2011」。世界最大のモバイル業界イベント「Mobile World Congress」などに比べると、国内ではあまり注目されてないイベントだが、今回で22回目という長い歴史を持つ。また、放送関連技術を扱う展示会「BroadcastAsia」や、企業向け情報システムを扱う「EnterpriseIT」などが同時開催され、アジア太平洋地区のITイベントとしては有数の規模となっている。シンガポールの主要産業は物流・金融・観光だが、政府はそれに並ぶレベルでIT産業の振興に力を入れており、CommunicAsiaを含む一連の展示会の主催者には政府の情報通信開発庁(IDA Singapore)も名を連ねている。