セールスフォース・ドットコムがRuby on Rails採用へ。Herokuを買収で。Dreamforce'10
「Rubyはクラウドの標準言語の1つになる」。セールスフォース・ドットコムがサンフランシスコで開催中のイベント「Dreamforce '10」。2日目の基調講演では、Amazonクラウド上でRuby on RailsのPaaSを提供している「Heroku」の買収を発表しました。
Rubyデベロッパーにクラウドへの道を
2日目の基調講演に登場した同社CEO マーク・ベニオフ氏。
いま、Force.comでは開発言語のApexが使え、VMforceによってJavaも使えるようになる。さらにこのプラットフォームをオープンにするにはどうすればよいか? CTOのパーカー・ハリスとも相談し、Rubyを追加することにした。
Ruby on Railsは素晴らしい。生産性が高く、Twitter、Groupon、Huluなど多くの優れたサービスがRubyで作られている。
Ruby、とくにRuby on Railsをクラウドで提供しようと考えた。そして私たちのオフィスの数ブロック先に素晴らしいチームがあったのだ。それが「Heroku」だ。私たちは今日、「Heroku」の買収を発表する。
Herokuは急速に成長するRuby on Railsのクラウドプラットフォームを提供している企業で、すでに10万5000のアプリケーションをホスティングし、1日に20億のWebリクエストを処理し、毎週3000のアプリケーションが公開されている。
そして私たちのCloud2にHerokuが加わり、Rubyデベロッパにクラウドへの道を提供する。
HerokuのCEO Byron Sebastian氏が登場。Herokuは2007年に立ち上げた。アジャイル開発を採用し、開発者に使ってもらえるようなもので、クラウドに最適化したものを作った。
ベニオフ氏。Herokuは引き続き独立した会社であり、ブランドもそのまま残る。しかしクラウドを前進させていくという共通のビジョンをお互いに強化していく。ぜひ会場のみなさんもHerokuを試してみてほしい。
2日目の基調講演の内容については、次の記事「セールスフォース、Force.comを刷新、CMSなど強化。VMforceはベータへ。Dreamforce'10」をご覧ください。
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