幸運の女神の後ろ髪をつかむ方法 |
2001/03/05 人間というものは |
僕は「未来は予告できない」と思っています。
未来は私たち人間が今ちょうど作っている最中であり、それは、時として出来がよかったり、悪かったりしてしまうのです。
キッシンジャーの言葉ですが「リスクのみがかならず確実であり、チャンスは偶然にしかすぎない」。
ほんとうにそうだなー、と思ってしまうのです。
僕は「計画」が嫌いです。それはなぜかというと多くの計画はチャンスを当然のこととして「それが努力によりほぼ確実に達成できる」という楽観論に立った上で、かかれることが多いからです。
(だってわざわざお金を払って作った計画書が「もしチャンスに恵まれれば」なんて書くわけありませんから)
大半の願望は、万全の努力をした上でさらにチャンスに恵まれなければ達成できないのに、です。
一方で僕がすきなのは「理論」です。
これは出来事の意味を、それが起こる前に説明することを可能にします。これにより「社会は大半の問題を日常茶飯事として対処でき、異常な情勢に対して想像的な考えを用意しておく事ができる」のです。
「計画」とくらべてください。計画は異常な情勢に対して「本来こんな事があってはならない」という態度を示すために、あらかじめ計画を受け入れてきた人たちを、とかく不安にしたり、判断停止にしたり、あるいは出来事自体を無視しよう!という態度においやってしまうのです。
一方で、理論はチャンスの性質や意味をあらかじめあきらかにします。
ですから「チャンス到来」の際に「これだ!」と、幸運の女神の後ろ髪をつかむ事ができるのです。
「計画」は幸運の女神を想定していません。だから計画に盲従する人は、幸運の女神が近くに来たことを感じる直感が、働かなくなってしまうのです。
大勢のチームで仕事をするときに、だから僕は「理論」が共有されていることは、とても大切な事だと思うのです。
だって「異常な情勢」や「幸運の女神」は、リーダーだけでなく、チームのどのスタッフに舞い降りるかわからないですから。
僕が皆さんに説くのは「理論」「感覚」「実践」が一緒にあることの大切さです。
この3つを大切にして、自分の弱き心がもとめる「計画」をゴミ箱のなかに捨ててしまうことです。
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