シャープ、鴻海の出資見送りを発表
シャープは26日、同日が払込期限だった台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資が見送られることになったと発表した。シャープによると、鴻海側は関係当局の許認可を得られなかったことなどを理由にしているという。
シャープと鴻海は2012年3月27日に資本・業務提携を発表。鴻海がシャープの第三者割当増資を引き受ける形で9.9%、約670億円を出資する内容だった。しかし、業績低迷などでシャープの株価が契約価格の1株550円を下回ったことなどから、鴻海側が条件の見直しを求めた。シャープはこれに応じず、交渉は膠着状態になっていた。
テレビ向け大型液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の共同運営は「操業安定化やコスト競争力強化を実現するなど一定の成果を上げている」としており、こうした事業面での協力は続ける。