アンディ・シュレク(27、ルクセンブルク=レディオシャック・ニッサン)が脊椎損傷のため30日に開幕するツール・ド・フランスを欠場することが13日、明らかになった。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネのレース中に痛めていた。同レースは第6ステージでリタイアしたが、その2日前の個人タイムトライアルで落車していた。

 A・シュレクは「最悪だ。ツール・ド・フランスを勝つことはもちろん、参加することさえできない。でも、今は前を向かなくてはならない。五輪までには戻ってきたい」と、ロンドン五輪(7月28日)までには回復したいとしている。だが、父親のジョニー・シュレク氏は「最悪の年だ。ツール・ド・フランスは今年の最大の目標だった。3週間の休養は必要だろう」と話し、「十分な準備ができない」ため五輪参加も難しいとした。

 A・シュレクは2009年、11年に同レース総合2位となり、10年も2位だったが、アルベルト・コンタドールのドーピング違反によるタイトルはく奪で繰り上げで総合優勝となっていた。