いざ、“世界”と出会うダイナミック体験を。
冤罪を生んだ警視庁公安部の捜査を検証して反響を呼んだNスペの第3弾。4年前、軍事転用可能な機器を不正輸出したとして大川原化工機の社長ら3人が逮捕された事件。今回、取材班が新たに入手したのは、警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録。そこには、独自の法令解釈で事件化を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録されていた。新入手の音声記録と独自取材によって闇の原点に肉薄する。
就任前から株価を動かし、世界中の注目を集めるトランプ氏が1月、大統領に再任する。その経済政策は私たちの暮らしや株価、日本企業にどう影響するのか?世界一の富豪イーロン・マスク氏が進める大規模な規制緩和と連邦政府の効率化、その狙いとは?世界で既存の価値観が揺らいでいるのはなぜ?民主主義が抱える問題とは?トランプ氏の元側近や知の巨人を直撃し、新政権の行動原理や思想、世界へ広がる地殻変動の行方を読み解く。
奇しくも正月の三が日が、生存率が下がるとされる72時間と重なることとなった能登半島地震。1年たった今、遺族や救助の最前線に立った人たちが、正月の団らんが一変した過酷な状況を証言。さらに消防ヘリや孤立地区の住民が撮影した映像には命の危機に直面した生々しい実態が映されていた。あのとき、何が起きていたのか。過疎化や高齢化が進むこの国で、能登が経験したことは決して人ごとではないことを突きつける緊迫の記録。
悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平。ドジャースに移籍し、30歳の節目を前に結婚、新たな一歩を踏み出した2024年は、元通訳の違法賭博問題に巻き込まれる波乱の幕開けとなった。度重なる試練に直面した大谷が、歴史的な偉業を打ちたて、頂点に辿り着くまでに何があったのか?本人のロングインタビューと、ロバーツ監督やベッツ、フリーマンらチーム関係者への独自取材から、知られざる激動の舞台裏に迫る。
アインシュタインでさえ解けなかった謎「量子もつれ」が証明されノーベル賞に輝いた。テレポーテーションなどSFの世界が実在することを示唆するこの現象。全く新しい暗号通信や超速コンピューターが実現し、人類を新たなステージに導くと期待が高まっている。難解とされるこの現象を、天才たちの力も借りて映像化。100年に渡る科学者たちの苦闘を描き出す。語りは量子もつれに興味津々の宇多田ヒカルさんと春風亭一之輔さん。
2024年、日本の音楽が世界を席巻し始めている。Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」はストリーミング再生回数が7億を突破。世界的ヒットの理由を徹底取材。世界最大級の音楽フェス「コーチェラ」で初の海外ライブに挑戦したNumber_i。独占インタで語った強い覚悟とは。さらに熱狂的な海外ファンを獲得する新しい学校のリーダーズの世界ツアーに密着。J-POPの現在地を描く。
ウクライナ国立バレエが今夏、ロシアの侵攻以降初めて“戦争”をテーマにした新作公演に挑んだ。率いるのはアジア人初の芸術監督・寺田宜弘。主要演目だったチャイコフスキー作品を封印し、戦地に留まったダンサーと共にウクライナバレエの新時代を切り拓くことを託された。指導にあたったのは世界的振付家・ラトマンスキー。自らの出自でもあるロシアとの決別を期して臨んだ侵攻下の創作。それぞれの葛藤と挑戦の日々を記録した。
最愛の夫を5年前に亡くした料理家の栗原はるみさん。深い喪失感と悲しみを抱えながら、残りの人生をどう生きるかを模索してきた。悲しみから立ち上がるために始めたのは「人生でやりたい100のこと」をリストにして実施すること、そして“ひとりごはん”のレシピを作ること。愛する誰かを失った人、ひとりの生活を選ぶ人、それぞれ異なる“ひとり時間”をちょっと豊かにする、栗原はるみ流の“人生のレシピ”を見つめる。
「ぼくを助けて下さい…」虐待事件が発覚し、看護師ら5人が逮捕・略式起訴となった東京・八王子の滝山病院。病院で何があったのか?12人のカルテを独自に分析すると、重度の褥瘡や心筋梗塞が高い確率で発生していた。“死亡退院”率はおよそ8割。取材で見えてきたのは「医療の闇」、そして引き受け手のいない患者をめぐる社会の現実だった…戦後からの負の歴史も紐解き、精神医療の奥底に潜む構造的問題に、3年の取材で迫る。
北の海に生息する大型の肉食獣・トド。国によっては絶滅危惧種に指定されているが、北海道周辺では、深刻な漁業被害を理由に特別に“駆除”が認められてきた。人間が生きるために、トドの命を奪う―。その業(ごう)に向き合い続けてきた老漁師がいる。トドが来遊する礼文島で“伝説のトド撃ち”と呼ばれる俵静夫、88歳だ。あらゆる命に対して真摯に向き合う俵の姿を静謐で美しい映像に記録。現代人が失ったものを照射する。