いざ、“世界”と出会うダイナミック体験を。
輪島塗の蒔絵(まきえ)師・北濱幸作さんは、病で亡くなった妻・裕美子さんとの思い出が残るこの地で輪島塗を作り続けたいと、被災した自宅前の車庫を工房に改造し寝泊まり。避難していた職人仲間にも呼びかけ、震災後初めての注文に挑む。しかし、苦難が続き、9月には豪雨が襲い、工房は床上浸水で水浸しに。日本の原風景広がる能登半島で、600年の歴史をもつ輪島塗の心と技をつなぐ、職人家族の物語。
カメラがその集落にはじめて入ったのは地震から3週間後。道路が寸断される中でようやくたどり着いた若桑地区では、すでに住民たちがここに残るか離れるか頭を悩ませていた。葛藤しながらも再建に向けて動き出した矢先、豪雨災害で地区は再び孤立。地区の行方を憂いながらも決断を迫られた人たちを1年に渡って丹念に記録した。生まれ育った故郷が元の姿を取り戻すことが難しくなった時、人々は何を思い、何を残すのだろうか?
シリーズ「新ジャポニズム」。第1集は「MANGA」。アニメも含めると世界の10億人がファンになっていると推計される。熱狂の理由は「世界の混沌」にあると海外の研究者は分析。日本マンガの多様で、真実味を帯びたキャラクターや物語に、厳しい現実を前にした人々が自分を重ねている。番組はウクライナ、ジンバブエなど世界各地のファンを取材、世界的なヒットマンガを生み出す現場にも迫る。ナビゲーターは俳優・横浜流星。
冤罪を生んだ警視庁公安部の捜査を検証して反響を呼んだNスペの第3弾。4年前、軍事転用可能な機器を不正輸出したとして大川原化工機の社長ら3人が逮捕された事件。今回、取材班が新たに入手したのは、警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録。そこには、独自の法令解釈で事件化を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録されていた。新入手の音声記録と独自取材によって闇の原点に肉薄する。
就任前から株価を動かし、世界中の注目を集めるトランプ氏が1月、大統領に再任する。その経済政策は私たちの暮らしや株価、日本企業にどう影響するのか?世界一の富豪イーロン・マスク氏が進める大規模な規制緩和と連邦政府の効率化、その狙いとは?世界で既存の価値観が揺らいでいるのはなぜ?民主主義が抱える問題とは?トランプ氏の元側近や知の巨人を直撃し、新政権の行動原理や思想、世界へ広がる地殻変動の行方を読み解く。
奇しくも正月の三が日が、生存率が下がるとされる72時間と重なることとなった能登半島地震。1年たった今、遺族や救助の最前線に立った人たちが、正月の団らんが一変した過酷な状況を証言。さらに消防ヘリや孤立地区の住民が撮影した映像には命の危機に直面した生々しい実態が映されていた。あのとき、何が起きていたのか。過疎化や高齢化が進むこの国で、能登が経験したことは決して人ごとではないことを突きつける緊迫の記録。
悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平。ドジャースに移籍し、30歳の節目を前に結婚、新たな一歩を踏み出した2024年は、元通訳の違法賭博問題に巻き込まれる波乱の幕開けとなった。度重なる試練に直面した大谷が、歴史的な偉業を打ちたて、頂点に辿り着くまでに何があったのか?本人のロングインタビューと、ロバーツ監督やベッツ、フリーマンらチーム関係者への独自取材から、知られざる激動の舞台裏に迫る。
アインシュタインでさえ解けなかった謎「量子もつれ」が証明されノーベル賞に輝いた。テレポーテーションなどSFの世界が実在することを示唆するこの現象。全く新しい暗号通信や超速コンピューターが実現し、人類を新たなステージに導くと期待が高まっている。難解とされるこの現象を、天才たちの力も借りて映像化。100年に渡る科学者たちの苦闘を描き出す。語りは量子もつれに興味津々の宇多田ヒカルさんと春風亭一之輔さん。
2024年、日本の音楽が世界を席巻し始めている。Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」はストリーミング再生回数が7億を突破。世界的ヒットの理由を徹底取材。世界最大級の音楽フェス「コーチェラ」で初の海外ライブに挑戦したNumber_i。独占インタで語った強い覚悟とは。さらに熱狂的な海外ファンを獲得する新しい学校のリーダーズの世界ツアーに密着。J-POPの現在地を描く。
ウクライナ国立バレエが今夏、ロシアの侵攻以降初めて“戦争”をテーマにした新作公演に挑んだ。率いるのはアジア人初の芸術監督・寺田宜弘。主要演目だったチャイコフスキー作品を封印し、戦地に留まったダンサーと共にウクライナバレエの新時代を切り拓くことを託された。指導にあたったのは世界的振付家・ラトマンスキー。自らの出自でもあるロシアとの決別を期して臨んだ侵攻下の創作。それぞれの葛藤と挑戦の日々を記録した。