気鋭の若手批評家・宇野常寛さん(1978年生まれ)。「僕は“ノンポリ”の“オタク”で・・・」という自己紹介で始まる、彼のユニークな発言が注目を集めています。自称「ポップカルチャーの専門家」という宇野さんの守備範囲は、実は驚くほど広く、アイドルから政治、文化まであらゆる社会現象に及びます。AKB48の撮影現場に、政治家との対談に、人気脚本家のラジオ番組に・・・とあらゆる場に出没する宇野さん。テレビ、新聞、雑誌、インターネット、さまざまなメディアからの批評の依頼は引きも切らず、熱狂的な若者の支持者も増えています。彼の言葉がなぜこれほど人々をひきつけ、人々はなぜ彼に新たな時代の潮流を読み解いて欲しいと願うのでしょうか。
宇野さんが同世代の仲間たちとともに作る批評雑誌の編集過程に密着。社会で今起きている出来事の本質を鋭く批評するだけでなく、「世の中を変えたい」という彼の本音も飛び出します。「がんばれば豊かになれる世の中から、がんばっても豊かになれない世の中への移行」が進むこの国で、宇野さんは何に怒り、どんな生き方を目指すのか。彼は何と戦っているのか・・・?「やりようはいくらでもある」と説く、彼の型破りな希望論に迫り、その戦いの日々を追います。
ナレーション:横山由依さん(AKB48 NMB48)