プレスリリース
2015年10月13日
株式会社ニュートンプレス
科学雑誌『Newton』,世界初となる「恒星間旅行者のためのWatch Face」をリリース
相対性理論による「時間の遅れ」を正確に表示 Google Playストアで無料公開
科学雑誌『Newton』を刊行する株式会社ニュートンプレスは10月13日,亜光速で恒星間を旅する宇宙旅行者のための「Newton: Interstellar WatchFace」を,世界に先駆けてリリースいたしました。
「Newton: Interstellar WatchFace」は,Android Wear搭載スマートウォッチ用のカスタム盤面アプリ(Watch Face)です。Google Playストアから無料でダウンロードできます。
■ アインシュタインの相対性理論が予言する「時間の遅れ」を正確に表示
「Newton: Interstellar WatchFace」は,地球を離れ,光の速度(秒速約30万km)に近い速度で進む宇宙船に乗って広大な恒星間空間(intersteller)を航行する旅行者のために設計されています。「Newton: Interstellar WatchFace」をインストールしたAndroid Wearスマートウォッチには,「宇宙船内の航行者の時刻」と「地球の時刻」がともに表示されます。
アルバート・アインシュタイン(1879〜1955)が提唱した「相対性理論」によれば,奇妙なことに,光速に近い速度で進む宇宙船内の時間は,地球の人々の時間にくらべてゆっくりと進みます。そのため,宇宙船内と地球では,時間の進み方にずれが生じます(いわゆる「浦島太郎効果」)。たとえば,宇宙船の速度が光速の99.9999%の場合,時間の進み方には707倍ものずれが生じ,地球の人々が1か月すごす間に,宇宙船内の航行者はわずか1時間しか経過していないことになります。
「Newton: Interstellar WatchFace」は,相対性理論によって導かれる数式に基づき,航行者と地球の時間のずれを正確に計算して表示します。「Newton: Interstellar WatchFace」では,宇宙船の速度に合わせて,光速の99%,光速の99.9%,光速の99.99%,光速の99.999%,光速の99.9999%の5段階で設定することができます。
■ 地球からの到達距離と,経由地となるシリウスやアンタレスなどの恒星も表示
「Newton: Interstellar WatchFace」には,航行開始からの経過時間と航行速度に基づき,地球からの到達距離が表示されます。表示の単位は光年(ly,1光年は光が1年かけて進む距離に等しく,およそ9.5兆km)です。
また,次の経由地となる恒星の名前と,その恒星までの到達度合も表示されます。地球が属する太陽系に最も近い恒星であるアルファ・ケンタウリ(地球からの距離:約4.3光年)や,夜空で最も明るく輝く1等星として知られるシリウス(同:約8.6光年),夏の夜空に明るく輝くさそり座のアンタレス(同:553光年)など,17の恒星が経由地として順次表示されます。
光速近くで航行する宇宙船の窓から見ると,星の色はドップラー効果によって変化し,同心円状の虹のように見えます。これを「スターボウ(星の虹)」といいます。「Newton: Interstellar WatchFace」の盤面は,このスターボウがモチーフとなってデザインされています。
地球を旅立つ全世界の皆さまにお使いいただけるよう,「Newton: Interstellar WatchFace」の表示はすべて英語となっています。皆様の恒星間旅行に,ぜひ「Newton: Interstellar WatchFace」をお役立てください。
* Android Wearは,Googleが提供する時計型ウェアラブル端末向けOSです。
* Android,Google Playは,Google Inc.の商標または登録商標です。
科学雑誌『Newton』webサイト
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「Newton: Interstellar WatchFace」(Google Playストア)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.newtonpress.interstellarwear