三菱UFJ銀行の元行員が、貸金庫から顧客の資産時価十数億円相当を盗んだ不祥事について、半沢頭取らが会見を開いています。中継です。 会見は16日午後3時半から始まり、後ろの建物で続いています。冒頭、半沢頭取ら首脳陣は謝罪し、深々と頭を下げました。 三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取 「信頼、信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものだと厳粛に受け止めており、お客様や関係のみなさまに、心よりおわびを申し上げます」 今回の不祥事は、40代の元行員の女性が、都内の2つの支店で4年半にわたり、顧客およそ60人の貸金庫を無断で開け、現金や貴金属などの資産を盗んでいたものです。被害額は時価十数億円に上ります。 この元行員は、支店で客の予備の鍵を管理する責任者を務めていて、その立場を不正に利用して貸金庫を開けていました。三菱UFJ銀行は、全国およそ13万件の貸金庫全てを点検し、これまでのところ、他の支店では同様の問題は確認されていないとしていますが、この2つの支店では、60人以外からも数十人から被害の可能性の申し出があるということです。被害が確認できた顧客には、すでに補償を開始しているということです。 また、再発防止策として、貸金庫の予備の鍵を支店ごとに管理するのをやめ、来年1月中に本部での一括保管に変更すると発表しました。こうした中、関係者によると、金融庁は16日、三菱UFJ銀行に、法律に基づく報告徴求命令を出しました。すでに他の銀行でも、貸金庫の実態調査を行う銀行が出ており、銀行の信用に関わる問題となっています。

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