東京・秋葉原の「ドン・キホーテ秋葉原店」に専用劇場を構え、連日のように公演を行いながら地道にファンを獲得してきたアイドルグループ・AKB48。2005年のデビューから3年間でテレビへの出演機会も増加、昨年は紅白歌合戦への出場も果たし、楽曲もオリコンチャートの上位を賑わせる回数が増えてきているなりよね。「ヒットさせる方法」を知り尽くした秋元康が全面プロデュースしていることもあり、多方面のメディアミックス展開が徐々に形になりつつあるなりよ。
このAKB48、そのネーミングや秋葉原を地場にしていることからも分かるとおり、秋元康が考えるメインターゲットは、いわゆるオタク層。それゆえ、世間で「オタク商法」と呼ばれるような、言葉は悪いなりが「搾取系ビジネスモデル」を積極的に導入しているのも特徴なりが、ニューシングル「桜の花びらたち2008」で展開される露骨な「オタク商法」にファンから疑問が噴出、一部からは「ファンを辞めようかな」「もうお金がない」「どこまで搾取されれば……」との声が上がっているなりね。
物議を醸しているのは、「『桜の花びらたち2008』購入者特別プレゼント」と題されたキャンペーン。専用劇場の「AKB48劇場」で「桜の花びらたち2008」を購入すると全部で44種類あるポスターから1枚がランダムでプレゼントされるなりが、そのすべてを揃えるとAKB48の「春の祭典」に招待されるというものなりよ。つまり、最低でも1枚1,250円のCDを1人で44枚購入(55,000円)しなければ「春の祭典」に行くことができないわけなり。
44枚を一度に購入した場合には44種類のポスターが揃うように配慮してくれるとの情報もあるなりが、仮にバラバラに購入して地道にそろえようとした場合、確率論的には最低でも193枚(241,250円)は購入しないといけないのだとか。いくらファンでも、そこまで投資ができる人はごくごく限られてしまうため、前述の「ファンを辞めようかな」という声に繋がってしまっているなりよ。
こうした販売方法を、「コンプリートするまで買い続ける」という共通点から「ビックリマン商法」と名付ける人もいるなりが、単価の低い「ビックリマン」に比べると「桜の花びらたち2008」のほうが投資金額は甚大。また、「ビックリマン」は射幸心を煽るとして公正取引委員会から勧告を受けているため、同様にAKB48の販売方法も問題があるのではないかとの指摘が相次いでいるなりね。
何にせよ、アイドルのファンで有り続けることは金銭的に大変なことのようなり……。