なぎぶろ

誰かの心に届くような記事を書いています。本の感想、おすすめの映画,英語/その他勉強法,おすすめしたい物/事/場所等,雑記スタイルでゆるく熱く更新していきます。2015年度末までは理系大学院生。

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「伝え方が9割」は基本技術を解説した渾身の一冊。きっかけとしては十分だと思う。

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2年以上前のことになる。

「伝え方が9割」を読んで思ったことがある。

 

【この本を読んだことは周囲にバレたくないな】

 

「コミュニケーションにおける基本的な技術を得たい」

そんな人たちにオススメしたい。

今日は僕が2年以上前に読んで感じたこと。

いま読み直して感じていること。

2年間で実践してきたたった一つのこと。

その辺を簡単にまとめておこうと思う。

「伝え方が9割」の内容をまとめておく

大手広告代理店に勤務していた著者、佐々木圭一氏が見つけ出した「コトバ」に関する法則をわかりやすく解説した技術書(How to本)。コピーライトで培った技術をコミュニケーションに応用すべく書かれた渾身の一冊ともいえる。具体例も豊富に交えてわかりやすく書かれているためすぐに読める点がGood。【伝え方が9割】というタイトルには納得していないけどね。

 

9割の根拠は何処?

 

永遠の謎...(たぶん根拠はない)そこには目を瞑ってもらいたい。この本は「ノー」を「イエス」に変える3つのステップ、7つの切り口、「強いコトバ」をつくる5つの技術という構成になっている。内容を引用しながら紹介していこう。

 

「イエス」に変える3つのステップ

  • 自分の頭の中をそのままコトバにしない
  • 相手の頭の中を想像する
  • 相手のメリットと一致するお願いをつくる

いったんお願いから離れて、相手の頭の中を想像する。何が好きか?嫌いか?どんな性格か?などなど。【相手目線が大事】というコミュニケーションの本質を、具体例を通じて説いている。当たり前だけど忘れがちである大切なことを教えてくれるのがこの本の前半部。

 

7つの切り口がある

  • 相手の好きなこと
  • 嫌いなことを回避
  • 選択の自由
  • 認められたい意欲
  • あなた限定
  • チームワーク化
  • 感謝

7つのラベルだけだと、全くわからないですよね。著書のなかでは1つ1つ丁寧に具体例を出してくれていて、納得できるはずですので気が向いたら一読してみてください。僕はこの本を読んで以来、「ふせんマジック」を活用しています。付箋は積極的なコミュニケーションのツール!

「強いコトバ」をつくる5つの技術

  • サプライズ法:「そうだ、京都、行こう。」
  • ギャップ法:「嫌いになりたいのに、あなたが好き。」
  • 赤裸裸法:「くちびるが震えてしまうほど、あなたが好き。」
  • リピート法:「あなたが好き、大好き。」
  • クライマックス法:「これだけは覚えてほしいのですが…」

例文に関しては本著にでてこないものもあると思いますが、大体こんな感じだったはず。解説を読まないと何がなんだかわからないと思いますが、当時の僕にとっては目からウロコな内容が数多く書かれていました。これらの方法を実生活において実践できているか?と言われるとなかなか難しいですね。知識として持っている(持て余している)状態とでもいうべきですかね。ただ、広告等のキャッチコピーを目撃ときに「どういった意図を持って作られたのか」という視点を持つようになりました。自分のアンテナの範囲が広がった!という実感はありますね。

 

賛否両論な本だけどさ

「全く役に立たなかった」みたいなレビューから「本当に目からウロコ!」という意見まで賛否両論なこの本。何を得ようと思って読むか次第でどちらにもなるだろうなあ!というのが僕の意見。「小手先のテクニックしか書かれていないし既に実践していることばかりの当たり前のこと」と感じる人にとっては時間の無駄かもしれない。コミュニケーションに悩む人にとっては有益な情報がある。これは間違いない。

僕が実践してきたことはたった1つだけ

コミュニケーションを常に相手目線で考える。これに尽きる。小手先のテクニックをそのまま使ってもなかなか通用しなかったけど、読んだ上で伝え方を考え抜く経験は確実に自分の糧になっている。これを自然と出てくるレベルまで引き上げることができれば一生の財産になると自信を持って言える。この本はそのきっかけとして基本技術を教えてくれているんだと思うんだ。「相手目線って何?どうすればいいの?」という2年前の僕のような人にとっては本当に有益な本になるから読んでみてね。相手の立場になって考えれば自ずと伝え方も変わる、伝え方が9割=相手目線で考えろ!

本なんて結局きっかけにすぎない

どれだけ本を読んだって、行動しなければ全く意味がない。コミュニケーションのHow toが書かれたこの本はなおさら実践することが重要だよね。本なんて何かを始めるためのきっかけにすぎないから。前述したとおり、この本は賛否両論のベストセラー。良い本かどうかは別にして、かなり売れているんですね。良好なコミュニケーションってなんだろう?相手にどう伝えたら振り向いてくれるんだろう?ということを必死になって考えて生きてきた人たちにとっては、どれも当たり前の内容ばかり。でも、全てを実践できている人なんて絶対にいないから、さらっとでも読む価値はあると思うよ。小手先のテクニックが書かれた(ように思える)この本を否定したくなる気持ちもわかるけど。読んだら共感できる部分だけでいいから実践あるのみ!僕は読んでよかった一冊になっています。立ち読みでもいいから、さらっと読んでみては?

最後に

この本は手軽に読める反面、自然と出てくるレベルまでスキルを身につけるにはかなりの時間がかかる印象。コミュニケーションを考えるきっかけとしては十分な本だと思う。知識として持っておくことも大事だけど、実践してなんぼです。再読してみて、改めてコミュニケーションにおける相手目線を大事にしたいと思いました。

 

ではまた。

 

なぎ

 

 

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