J3Wは3次元物体の動作をファイルに記述し,それを実行するアプリケーショ ンです. 入力ファイルの内容はテキスト形式の32ビットの数値列です. この入力ファ イルを通常のアセンブラ,コンパイラの用語にあわせてオブジェクトファイ ルと呼ぶことにします. 拡張子は J3D としています. 数値の並びを直接作成 することは非常に困難なため,オブジェクトファイル作成用ツールとしてア センブラであるJ3DASMがあります. J3DASM. EXE は単純な2パスアセンブラで ラベルと定数宣言,インクルードファイルのみをサポートしています.
J3Wが作り出す「世界」には,CPUに制御された物体が複数存在していま す. それらのCPUがプログラムにしたがって,物体を作成し,物体を運動 させています. そして我々は,目を持つCPUを通して「世界」を観察し, 必要ならばキーボードなどでCPUをコントロールすることができます.
このリファレンスマニュアルでは,何らかのCPUに関する知識,アセンブ ラの(機械語の)使用経験がある方を対象としています. もしそれらの経験 がない場合は,J3Wプログラミング入門(tutorial. txt)を先に読まれる ことをお勧めします.