代表制の政治哲学
LA REVOLUTION DES POUVOIRS
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 312頁 |
定価 | 5,280円 (本体:4,800円) |
ISBN | 978-4-622-03840-5 |
Cコード | C3031 |
発行日 | 2000年9月7日 |
備考 | 現在品切 |
LA REVOLUTION DES POUVOIRS
判型 | A5判 |
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頁数 | 312頁 |
定価 | 5,280円 (本体:4,800円) |
ISBN | 978-4-622-03840-5 |
Cコード | C3031 |
発行日 | 2000年9月7日 |
備考 | 現在品切 |
宗教を抜け出した近代社会における権力の空隙点を考究してきたマルセル・ゴーシェの、画期的著作である本書の目的は二重である。まず、フランス革命につきまとっていた「第三権力」の追求を闇から浮かび上がらせること、そして以後二世紀にわたる民主政の新たな読解を可能にすること。
立法権力と執行権力のあいだのみならず、人民とその名で語る選ばれた者たちのあいだに、第三のものとして追加の権力が必要だという執拗な批判、そこから本書は、ボナパルトの登場で失敗した革命を内部において描き出す。革命家たちが夢みたこの第三権力こそ、今日の世界で具体化してきた裁定の権力、世論の権力の主張を代表制の論理のなかで正当なものにしてくれる、フランス革命がわれわれの「手本」でなくなったいま、それはわれわれの政治的条件を読み解くための「問題」となったのだ。
創刊以来『ル・デバ』を編集し、現在は社会科学高等研究員の主任研究員としてレイモン・アロン研究センターで講義するゴーシェは言う。「私はいっそう効率的に哲学者になるために歴史家になった。」