東日本大震災アーカイブ

放射線、健康影響は 二本松で専門家意見交換

専門家による放射線の影響についての意見交換会

 環境省と県主催の放射線の健康影響に関する専門家意見交換会は5日、二本松市の県男女共生センターで開かれた。
 昨年度の「『ふくしまで暮らす』ために」と題した意見交換会に続き、今年度は「『放射線と健康』~不安と向き合うために」を主題に3回催す。
 第1回のサブテーマは「今、ふくしまで暮らす県民の悩みや疑問」。県と各市町村のアドバイザー17人、講師2人が出席し、県民が聴講した。
 講演では、小児科医の市川陽子さん(福島市・いちかわクリニック)が親の心理や子どもの気持ち、放射線に関する誤解について語った。また、避難指示区域のうち8月から宿泊が認められた田村市都路町に戻ったペンション経営の呑田理美子さんが「心の不安を個別相談で解消し、自立できるよう進めてほしい」などと訴えた。
 意見交換では、放射線の影響などに関し、専門家同士の主張がぶつかり合う場面もあった。「国や県が、もっと専門家の考えや理論を集約して、県民が理解し、判断できるようにすべき」などの声が上がった。
 第2回は11月2日午後1時30分から郡山市のユラックス熱海で「遺伝について」をサブテーマに催される。


カテゴリー:福島第一原発事故