ドラゴンクエストIV ゲーム実況 - 2016/06/18 15:00開始 - ニコニコ生放送
本日は、ニコニコ動画の公式生放送で「ドラゴンクエスト4」の30時間生放送をやってたんで、それをちょいちょい見ながらいろいろと作業をしていました。
もちろん、長丁場の放送なので全部は見れないんだけどね。ドラクエシリーズは大好きなので、古い作品をプレイしている動画を見ていると懐かしい気持ちになりますね。久々にプレイしたくなっちゃう。
ただ、改めてドラクエ4のストーリーとかを見ていくと、あれって意外とものすごくエグいですね。主人公も、その他の登場人物も、不幸な人生を送っている人が多くて、大人になった今になって真面目に想像してみると痛々しいくらいですね。
ていうか、ドラクエは全部のシリーズを通して、残酷なシーンとかストーリーがけっこう多いですよね。5とか7とかも、未だに印象に残っているイベントが多いです。
そんなストーリーのゲームが「国民的RPG」なんて言われて、何百万本とか売れちゃうというのだから、すごいですよね。実のところ、全然子ども向けじゃないのに、大人から子どもまで、多くの人がプレイしているのが、ドラゴンクエストというゲームシリーズなんです。
だけど、残酷なストーリーでありながらも、それを感じさせないというのは、それだけのゲームとしてもおもしろさと、キャラクターデザイン等のコミカルなイメージが強いからでしょうね。実際のところとは違って、エグいシーンが多いゲームというイメージが全然ないのが、奇跡のようなものかもしれません。
楽しいよね、ドラクエ。
最近のゲームと昔のゲームについて思うこと
ドラクエ4のゲーム実況を見ながら、ちょっと思ったのが、「最近のゲームがつまらない」と言われることがあるのは、思い切った残酷なシーンを作りにくくなったからなのではないかな?ということです。
いやね、僕自身が最近のゲームはほとんどプレイしていないので、あまりはっきりと言うことはできないのですけど、最新の技術で、ドラクエの残酷なシーンをきっちりと描写したりしたら、あまりにも重すぎるんじゃないかなと思うんですよ。
「残酷なシーン」というのは、精神的な意味でも、物理的な意味でも残酷な場面のことを指します。
とにかく、実写映画みたいなリアルな描写で、ドラクエの過去作みたいなストーリーは再現しにくいのではないでしょうか。(もちろんドラクエがFFみたいな感じのリアル系ゲームになることはないでしょうが・・・)
もちろん、思い切った残酷なストーリーだとか、エグいシーンがあるゲームはあるけど、それはホラーゲームとかみたいな、ちょっとマニアックな層が好むジャンルのゲームですよ。大人から子どもまで誰もがプレイするような、ベストセラーなゲームでそれはないでしょう。
スライム(リアル系)が突進してきて、ダメージ受けて血が吹き出すようなドラクエは見たくないですもんね。「ただのしかばねのようだ(グロい)」とかも無理。
それに、登場人物が鬱みたいになっている様子とかがリアル描写されたら、ちょっと嫌です。
(特に昔の)ドラクエってのは、登場人物がひどい目に合うようなストーリーでも、それを感じさせないデザインの良さだとか、コミカルな雰囲気があるからいい感じにそれを相殺しているんでしょうね。
それに、一番大きいのはグラフィックが粗かったからだと思うんですよ。ファミコンやスーファミ時代のドラクエはドット絵だったし、それでいてリアル路線じゃないので、非常に良い具合にエグさが緩和していたんですよね。
ドラクエのトラウマシーン
ドラクエのトラウマになったシーンってけっこう多いですよね。
プレイしたのはずい分昔なので、記憶がおぼろげなのですが、ドラクエ4だけでもいくつか思いつきます。
- アッテムトの雰囲気
- 勇者の故郷が襲われて壊滅
- シンシアがモシャスで身代わりに
- アッテムトがエスターク復活で大変なことに
- ロザリーが人間たちに・・・
あんまり覚えてないので、多分他にもいろいろとあると思うけど・・・
なんかね、こういうエグいシーンって、綺麗な映像で見ちゃうと、つらくなっちゃいそうなのですよねぇ。
ファミコンだとか、スーファミだとか、プレステのリメイクくらいの雰囲気だったらいいんだけど、プレステ4くらいの綺麗過ぎるグラフィックだと、プレイしたくなくなっちゃう気がします。
ドラクエ4を例として出したけど、5のパパスさんの「ぬわ〜〜っっ!!」とか、あまりにも残酷すぎない?その後も、5の主人公はずっと苦労し続けるわけなんだし、重すぎますよ。ドット絵で、デフォルメされたグラフィックだからこそ、あのストーリーはバランスがとれているのだと思うわけです。
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残酷なストーリー
最近のゲームってグラフィックすごいですよね。ちょっと前にFF15の映像を見たんだけど、リアルすぎてびっくりしましたよ。
ドラクエはリアル路線というわけじゃないけど、ドラゴンクエストヒーローズとか、ドラゴンクエストビルダーズとか完全に3Dゲームです。時代の流れを感じます。
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だけど、技術の進歩でリアリティーのある映像になってしまうと、残酷なシーンを作りにくくなってしまうというのは絶対にあるはずなんですよ。
例えば、パパスさんが「ぬわ〜〜っっ!!」の時だって、今の技術で3Dなリアル描写をしてしまったら、ビジュアル的に衝撃的過ぎますよ。血が吹き出すような描写とか、一方的にいたぶられる様子とか、そういうのをきっちりやったら対象年齢を上げなくちゃならなくなります。
だけど、だからと言って、なんとなくはぐらかすような描写にしてしまったら、「リアリティー」という意味での犠牲が大きいです。
最近、ドラゴンクエストビルダーズのプレイ動画なんかも観たりすることがあるのですが、以前のドラクエにあったようなリアリティーが全然ないんですよ。すっごくウソっぽい感じ。
ドラゴンクエストビルダーズも、ストーリー的には、かなり重たいストーリーです。だけど、それが下手な演劇を観ているような・・・そんな気分にさせられるのが、正直な感想ですね。それはおそらく、昔の粗いグラフィックだったら気にならなかったでしょう。
でも、ゲームにはある程度の残酷なシーンは必要です。ほんわかなハートフルストーリーばかりだと、どんなゲームでも印象に残りにくいからです。トラウマに残るようなシーンがあったからこそ、今でも昔のドラクエのストーリーはなんとなく覚えているのでしょうからねえ・・・
ドラクエが、これだけの人気を得て、長い期間愛され続けてきたというのは、ストーリーのエグさを別のイメージとして処理するのが巧みだったというのが一つの要因なのではないでしょうか。ドラクエシリーズって基本的に明るいイメージがありますもんね。
そして、それを表現するために都合が良かったのが、グラフィックの粗さだったという話です。
まとめ
とまあ、ここまで書いておいてなんですが、僕自身は最近のゲームはつまらないと思うことはあんまりないです。ゲームそのものをプレイすることが少なくなったと言うのもあるのですが、最近の綺麗なグラフィックのゲームは、それはそれで別のおもしろさがあるというのはわかっているつもりです。
だから、昔のゲームサイコー!とか、今のゲームはダメだ!みたいなことを言うつもりはありません。
だけど、最近のゲームを作る人は、ホントに大変だろうなあ〜ということを、今日、ドラクエのゲームプレイを見ていて思ってしまったのです。
精神的なエグさや、目を背けたくなるような残酷シーンというのは、今の技術で作ろうと思えばいくらでも作ることができるでしょう。しかし、それを本気でやられてしまうと、プレイしている側もゲームを楽しむどころではなくなってしまいます。子どもがプレイするのを全力で止めなくてはならないようなゲームに仕上がってしまうでしょう。
だからと言って、そこだけ抽象的な描写にしてしまうと、それはそれでつまらなく感じてしまいます。リアリティーがなくなってしまうからです。興ざめするゲームはおもしろくないです。
できることが限られていた時代のゲームは、人が見たら引くようなストーリーを導入したとしても、それが許されていました。粗いドット絵だったので、残酷なシーンもプレイヤーの想像力でいい具合に、脳みその中で処理されていたからです。だから、素直におもしろいし、リアリティーを感じることができていたのだと思います。
したがって、最近の3Dなリアル系グラフィックのゲームは、大人から子どもまで、多くの人に受け入れてもらえるように製作することが、非常に難しいのではないか?と思ったというわけです。