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2015年

2015年6月17日
メタノールおよび重油を燃料とする二元燃料ディーゼル機関(ME-LGI)
メタノール燃料のデモンストレーション運転実施

二元燃料ディーゼル機関
三井造船株式会社(社長:田中 孝雄)は、株式会社商船三井(社長:武藤 光一氏)向け、南日本造船(社長:池辺 隆太郎氏)建造のメタノール運搬船に搭載予定の電子制御式リキッドガスインジェクションディーゼル機関(以下:ME-LGI)において、世界で初めてメタノール対応可能な二元燃料低速舶用ディーゼル機関のデモンストレーション運転を実施しました。(本機関 搭載船の竣工は2016年の予定)

自社テストエンジンで実施したメタノール燃料運転で得られた知見を基に、本機での運転を行ったものです。なお、ME-LGIおよびメタノール供給装置の安全性検討は、国土交通省の「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」に採択され、日本海事協会との共同研究の一環としても実施しています。

メタノールは、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できることに加え、硫黄酸化物(SOX)、粒子状物質(PM)排出の大幅な削減が可能なことから、環境にやさしい燃料として注目されています。また、ME-LGIは、メタノール燃料に留まらず、エタノール、LPG、ジメチルエーテル(以下:LFL燃料=低引火点燃料)への対応が可能です。

今回、ME-LGI機関の製造・運転体制および、LFL燃料供給システムを含めた統合的な制御システムを確立したことにより、ME-GI(液化天然ガス(LNG)および重油)、ME-GI-Ethane(エタンおよび重油)、ME-LGI(メタノール他および重油)をはじめとした多様な燃料ニーズに対応出来る体制が整いました。当社ではこれからも、環境に優しく経済性にも優れた推進システムをお客様に提供していきます。


当社が製造可能な二元燃料ディーゼル機関
機関形式 使用可能燃料 当社製採用決定プロジェクト
ME-GI 液化天然ガス(LNG)および重油 2件6基(LNG燃料船およびLNG運搬船向け)
ME-GI-Ethane エタンおよび重油 1件3基(LEG(液化エチレンガス)運搬船向け)
ME-LGI メタノールおよび重油、
または、
エタノールおよび重油、
または、
LPGおよび重油、
または、
ジメチルエーテルおよび
重油
1件3基(メタノール運搬船向け)



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