GoogleAppsのGmail機能では、メーリングリストの自由な運用が出来ます。
簡単便利ではあるのですが、メールが届かなかったり、ユーザーの扱いで不都合が出たりする場合もなきにしもあらずです。
■Google Apps ヘルプグループ | Google グループ
上記のGoogleグループでも交わされている話題ですが、少し情報をまとめてみました。
メーリングリストとは?
ひとつのメールアドレスを送信用として割り当て、そのメール宛にメールを送ると、メーリングリストとして登録されている複数のメールアドレス(メールアカウント)に一斉に送信されます。
つまり、皆に個別に送らずとも、送信用アドレスに送れば、そのメールはみんな受信します。
メーリングリストのユーザーを削除できない
@マークのすぐ左(アカウント名の最後)に「.(ドット)」が含まれている場合。
※現在は、登録自体が不可です。(以前は可能でした)
こういったものはメールの「RFC違反」に含まれており、メールの正規の規格外での利用となってしまいます。
対策・・・なし
本人にメーリングリスト宛のメールが届かない
「自分宛に送信したメールは、既に自分の送信済みトレイに入っているため、自分の受信トレイには入らない」という仕様です。
対策・・・送信するSMTPを「smtp.gmail.com」から別のものにする
参考・・・■Persistence is Power:Gmailでメーリングリストに投稿したメールが届かない仕様について考えた - livedoor Blog(ブログ)
メーリングリストの設定数は上限どのくらい?
ユーザーアカウント数の10倍までになります。
参考・・・■メーリングリスト設定の最大数はどれくらいでしょうか? - 各サービス (メール、カレンダー等) の管理 | Google グループ
Replya to:の設定
メーラーによっては、送信メールに対して返信先を指定する「Reply-to:」を設定する事が出来ますが、こちらの指定を行ったままメーリングリストに投稿すると、届いたメールへの返信先がこの「Reply-to:」に指定されたアドレスになります。
投稿したメールに対して個別に返信を受け取りたい場合には、Reply-to指定を行えばそれが可能になる、という利点がありますが、逆に言えば、メーリングリスト宛に送られて自身に届いたメールに対して「返信」を行った際に、それが個別のReply toへ送られてしまう事に気付かない場合もあります。
Reply toを利用する場合には、メーリングリストへの投稿文にそれを記すようにする、とか、Reply toはメーリングリスト内で禁止するとか、一定の規則を設けた方が良さそうです。
あとがき
少しメーリングリストについて話をする機会があったのですが、コミュニケーションのポイント(要件)はこちら。
- 1箇所(1回)の操作(連絡)でみんなに届くこと
- すぐに利用出来るか?
- 人数は20人くらい
- どちらかといえばクローズド・コミュニケーション
- 「簡単」なこと←・・・これが最重要
選択肢はこんな感じでありますね。
- 既存のSNSを利用してグループ作成(mixiやSo-net SNSなど)
- Googleアカウントを利用したGoogleグループ
- ブログを立てて検索エンジンをディスる。+メール配信
- Xoopsなどで承認制サイトを作る
- 専用SNSを立てちゃう(OpenPNEなど)
- 掲示板
- 責任者を置いてメール発信
- メーリングリスト
この中でメーリングリストに目をつけたのは、今手元にある材料ですぐに用意出来るから。
それから「単純」な点。
『送ればみんなに届く』という簡単さ、といった点からです。
移行のし易さ、という点もありますね。
いずれにしても、大事なのは使う人達のPCの習熟度とか、コミュニケートの度合いも考慮しながら、出来るだけ混乱を招く事のない方策を立てることかと思いました。