いま、このタイミングに読めてよかったなと感じる本が何冊かあります。
日々の迷いやとまどいをスッキリさせてくれた気づき、共感、日常の喧騒を忘れてしまうほど没頭した一冊。
そんなかけがえのない本との出会いを、これからも楽しんでいきたい方に送る人気の【連載】印南敦史の「毎日書評」から、2024年ライフハッカー読者に特に注目を集め、広く読まれた書評を3日間にわたってランキング形式でご紹介します。
注目のリーダーシップのあり方や学びのトレンドを反映した全30冊を振り返っていきます。まずは、2024年の人気書評記事TOP21〜30をチェック!
TOP30『嫌われずに「言い返す」技術』(司拓也著、フォレスト出版)
言いたいことを言えないまま、「言われっぱなし」になってストレスを抱え込んでいませんか? そんな人に役立ててほしいのが本書。
上司や同僚、クライアントからの理不尽な命令、要求、心ないことばを上手にかわし、相手に嫌な印象を与えることなく言い返す方法(ポーカーボイス&トーク)を解説した一冊です。
TOP29『仕事のできる人がやっている 減らす習慣』(中村一也 著、フォレスト出版)
やってもやっても終わらない仕事。自分は仕事が遅いのではないか…と課題を感じている人に読んでほしい一冊。
紹介されているのは、「仕事を速くする」ではなく、「仕事を減らす」という観点を持つというアプローチ術。やることを「減らす」という思考・習慣を手に入れてみては?
TOP28『人の心が読める ヤバいコミュニケーション術』(網谷洋一 著、白夜書房)
人生が思いどおりになる人と、ならない人との決定的な違いは「コミュ力」の有無、と著者。
本書で語られる「ほっこり石」の置き方とは? 2025年はコミュ力を高めたいと考えている人は、ぜひ手にとってみて。
TOP27『境界知能の僕が見つけた人生を楽しむコツ』(なんばさん 著、フォレスト2545新書)
人口の14%、7人に1人が該当するとされる「境界知能」。IQ(知能指数)85〜115の平均よりも低く、知的障害とされるIQ70未満の範囲にも収まらない、IQ70〜84の領域を示します。
境界知能である著者が自覚する「なぜ、みんなと同じように勉強や仕事、コミュニケーションができていないのだろう」というような漠然とした疑問や劣等感は、特別なことではなく、ビジネスパーソンの多くが抱える悩みと共通するはず。向き合う方法をぜひ参考にしてみて。
TOP26『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる』(後藤宗明 著、朝日新書)
ビジネスパーソンなら誰もが気になる、自分の市場価値。本書はこれからも必要とされる働き方を手にいれるための有効な解決策「リスキリング」を説いています。
技術習得や資格取得だけでなく、働き方や人間関係の見直しもリスキリングの1つ。記事では自分の「やる気をなくさせる」人間関係と距離を置くことについて紹介。
タイトルには「中高年」とありますが、どの世代にとっても学びの多い一冊です。
TOP25『小さくはじめよう —自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド』(斉藤 徹著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
お金を儲けるためではなく、自分の可能性を追求し、ワクワクする人生を歩みたい。夢物語ではなく、現実の世界で実現したい──。
そんな起業を視野に入れている読者に向けて書かれた「マイクロ起業」指南書。
自身の起業経験や経営理論をもとに、著者が語る「(事業は)小さくはじめること」の真意とは?
TOP24『抗う練習』(印南敦史 著、フォレスト出版)
本連載の著者、印南敦史さんの新刊。
抗う=抵抗することを「どうせ無理だよね」と簡単にあきらめてしまうのではなく、「なにか、できることはないか」と考えてみる。そして、できることを実行してみる。
そういう姿勢を、生きづらくなっている時代だからこそ大切にしたいと提案しています。
ぜひ記事の前編・後編も合わせて読んでみてください。
TOP23『一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略』(角谷リョウ 著、PHP研究所)
ライフハッカーでは人気の「睡眠」がテーマ。睡眠のプロである著者が警鐘を鳴らすのは、多くの人が睡眠不足に悩むなか、睡眠の改善そのものが「目的」になってしまっているということ。
そこで、自分が直面するさまざまな状況に応じて眠りを使い分け、起きている時間に高いパフォーマンスを発揮できる眠りを実現する「睡眠戦略」のメソッドを紹介しています。
TOP22『人生が整うマウンティング大全』(マウンティングポリス 著、技術評論社)
相手に対して、自身が優位な立場にあることを誇示する「マウンティング」。SNSなどで充実した生活を見せつけられたりして、マウンティングに辟易する人も多いでしょう。
しかし、一方的に否定するのではなく、マウンティングをうまく解釈すれば「現代社会を生き抜くうえで必須の教養であり、最強のビジネススキルになりうる」というのが著者の提案。「マウントフルネス」というワーディングもお見事です。
TOP21『99%が知らない「行動」を科学する「なまけもの」のやる気スイッチ』(内藤誼人 著、総合法令出版)
やらなくてはいけないことがあるのについダラダラしてしまったり、先延ばしにしてしまったり。そんな意欲のない自分に自己嫌悪になっている人にはぜひ読んでほしい一冊。
本書で紹介されているのは、やる気の出し方。「行動的な人間に生まれ変わるのは、そんなに難しいことではない」のだとか。背中を押される言葉ですね。