Inc.:成功している人からは、自信がにじみ出ているように見えます。彼らは、間違いなく自分のことや、自分のやっていることを信じています。しかし、成功したから自信があるわけではありません。自信は先にあったのです。

自信に関してこのような言葉があります。

  1. 疑いが疑いを産む

    自分で自分のことを信じていなかったら、誰もあなたや、あなたのアイデアや、あなたの能力を信じません。

  2. 新たなチャレンジに到達するには自信がいる

    怖がりや不安定な人は、コンフォートゾーン(安全地帯)にとどまろうとする傾向があります。しかし、コンフォートゾーンが自分を成長させることはほとんどありません。だから、自信がない人は将来性のない仕事にとどまっていたり、価値のあるチャンスを見逃したりするのです。

  3. 自信のない人は外的状況に左右されやすい

    成功している人たちは、最初からどんなに問題や障害があっても、思いとどまったりしません。

達成したいと思っていることから自分を遠ざけているのは、ほかでもない自分自身です。自己不信の壁はそろそろなくしましょう。

自信は、仕事で成功する上で欠かせない要素です。自分を十分に認めることができれば、思いもよらない場所に行き着くことができます。適切な指導の下、熱心に仕事をしていけば、どんな人でも、もっと自信がもてるようになります。ある時点を過ぎれば、自信を内側から感じられるようになります。

今回は、確実に自信がもてるようになる8つの行動をお教えしましょう。

1. ありのままの自分を知る

元NFLの偉大な選手だったジョニー・ウニタスは「うぬぼれと自信には違いがある。うぬぼれは自分を過大評価しているだけで、自信は自分はその仕事ができると信じていることだ」と言っています。つまり、自信は懸命に働くことで手に入るもので、自信がある人というのは自分のことがよくわかっている人です。自信が自分の能力を上回ると、うぬぼれや傲慢になってしまいます。その違いを理解していなければなりません。

本当の自信というのは、しっかりと現実に根ざしています。自信を育むためには、自分の能力を正確に、ありのままに自己評価することが重要です。自分に弱い部分や欠けているところがあれば、その能力を伸ばす計画を立てたり、ダメージを最小限に抑えたりする方法を見つけましょう。

自分の弱点を無視したり、弱点でないフリをしたりしても意味がありません。また、自分の強みを明確に理解することで、忙しく競争の激しい業界によくある、根拠のない批判や意見を振り落とすことができ、自信もついてきます。

2. 「ノー」と言う

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究で、「ノー」と言うのが難しければ難しいほど、ストレスをより強く感じ、燃え尽きたり、うつ病になったりして、自信をもちにくくなることがわかりました。

自信のある人たちは、「ノー」ということが健全だと知っています。拒否したり却下したりするものを明確にできるだけの自尊心があるのです。自信のある人は、「ノー」と言うときに、「自分にはできない」とか「確信がない」というような言葉を使わないようにしています。新しい提案に「ノー」と言うことで、既存の約束や関係を尊重することになるとわかっているので、自信をもって「ノー」と言い、今あるものを存分に成功させる機会を得ているのです。

3. 上司に気に入られる

上司との関係がうまくいっていないと、どんなに才能がある人の自信も揺らぎます。上司に常に批判されたり、仕事の成果を台無しにされたりしていると、自信をもつのは難しいです。人間関係がうまくいかなくなった原因を明確にし、関係を修復できるかどうかを確認しましょう。修復不可能な人間関係であれば、別の会社に移った方がいいかもしれません。

4. 小さな成功を積み重ねる

自信のある人たちは、努力によって小さな成功を収めたときも、自分自身に挑戦したり、競ったりする傾向があります。小さな成功は、報酬ややる気をつかさどる脳の領域に、新しいアンドロゲン受容体をつくります。アンドロゲン受容体が増加すると、テストステロン(男性ホルモン)の影響力が増し、自信がついたり、将来に果敢にチャレンジしたりするようになります。小さな成功や勝利を積み重ねていくことで、長い間自信をもち続けられます。

5. メンターを見つける

才能も経験もある人を見習ったり、そんな人によくやったと背中をたたかれたりすることほど、自信になることはありません。良いメンターをまねることで、自分を信じるのに必要な視点がわかります。知識は自信を育てます。自分の現在地を知れば、エネルギーをより効率的に注ぐべきところがわかるようになります。その上、メンターは、自分の組織の内部構造や文化的な仕組みを教えてくれます。職場で仕事をするための暗黙の了解を知れば、さらに自信がつくでしょう。

6. 定期的に運動をする

東部オンタリオ研究所の研究によると、週2回の運動を10週間続けた人は、社会的にも、学術的にも、運動能力的にも優秀になったと感じることがわかりました。また、身体イメージも自尊心も高くなりました。とりわけ、身体的な変化よりも内面の変化が起こり、自信が増加し、運動によるエンドルフィンによって前向きになり、見違えるほどだったと言います。運動を習慣化すると確実にこのような変化が起こり、常に自信を保っていられるでしょう。

7. 身なりに気を使う

好むと好まざるとにかかわらず、外見や身なりは相手に与える印象に大きく影響します。色、デザイン、身につけている洋服のスタイル(アクセサリーさえも)などは雄弁です。装いは、自分の、自分に対する見方にも影響を与えます。カジュアルな格好をしているときとドレスアップしているときでは、話し方が変わることが研究でもわかっています。自信をつけたいなら、良い格好をしましょう。買い物や朝の身支度に余計な時間がかかったとしても、選ぶ洋服があなた自身やなりたい自分を表す、ということを覚えておきましょう。

8. 攻撃的でなく、はっきりと主張する

攻撃的であることと自信があることは違います。ただ、強く当たるだけでは、ただの弱い者いじめになります。自分が不安定だと、意図していなくても攻撃的になりやすいです。攻撃的にならずに、自分の主張をする練習をしましょう。追い詰められて不安定なときも、攻撃的にならずに主張できるようになれれば、アサーティブになったと言えるでしょう。そうすれば自信がつきます。

まとめ

自信は、自分を向上させることもあれば、ダメにすることもあります。自信は現実を元にしたものです。単に最高を期待するものではなく、揺るぎない知識のようなものです。間違いなくその仕事ができると思えれば、それは本当の自信によるものです。

8 Guaranteed Ways to Boost Your Confidence|Inc.

Travis Bradberry(訳:的野裕子)

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