cafeglobeより転載:何をやってもうまくいかない時があります。

大切なプレゼンで失敗したり、行く先々で小さなトラブルに見舞われたり、パートナーと些細なことでケンカをしてしまったり...。

ひとつ失敗してしまうと連鎖的に悪いことが重なり、今は何をやってもダメだ、と気分も下がってきます。でも、なんとかムードを変えていつものペースを取り戻したいと思うものです。

ジタバタしがちなときに心がけたい、小さな行動で気持ちをリセットする方法を、海外サイト「Harvard Business Review」から紹介します。

原因を具体的に分析する

まずは、なぜ気分が落ち込む状況が起こるのか自分自身を見つめ直してみることです。(中略)大切なのは「なんだか最近ツイていない」と漠然と考えるのではなく、具体的に「重要なプロジェクトを抱えているので気持ちがナーバスになっている」、「今日ひどい交通渋滞にあって気分が滅入っている」など自分の気持ちを分析することです。

Harvard Business Review」より翻訳引用

何をやってもうまくいかない時は流れに身をまかせて諦める......そんな考え方もあるかもしれませんが、受け身の姿勢は生産的ではありません。

何が自分のリズムを崩してしまったのか考えてみるといいでしょう。

その際、気分的なプレッシャーがある、頭痛がするから、など心身が不調となる原因を具体的に探っていくのがポイントです。

対応が早ければ早いほど気持ちを立て直すのに有利。気持ちがダウンした時はまずその原因を探ってみましょう。

感謝していることを3つ挙げてみる

人は、感謝の気持ちとネガティブな気持ちを同時に呼び起こすことはできません。感謝をすることで、突然のストレスに打ち勝ったり、感情をコントロールする力がわいてくるのです。ネガティブな気持ちになりかけたら今すぐ感謝していることを3つ考えてください。

Harvard Business Review」より翻訳引用

物事がうまくいかないと、ついついネガティブ思考になってしまいます。そしてその沈んだ気持ちがますます悪い事態を呼び起こし、負のスパイラルが続いていくのです。でもだからといって、すぐにポジティブになれと言われてもなかなか気持ちの切り替えができるものではありません。

そんな時は、日常で感謝できることを3つ思い浮かべみます。仕事のこと、家族のこと、健康のこと......小さなことでもかまいません。ありがたいと思える状況を考えているうちに、自然に感情のコントロールができるようになるのです。

いつものデスク風景から離れてみる

暗い気持ちを引きずったまま、デスクにうずくまり残りの時間を過ごしていても仕方がありません。そんな時は、いつも目に入る風景を変えてみると、脳が現状況をいったん遮断してくれる効果があるのです。ちょっと周辺をドライブしたり散歩をしてみたり。違うフロアに行くだけでもかまいません。ポイントは、いつものルーティーンから外れた場所に行くことです。

Harvard Business Review」より翻訳引用

気持ちを切り替えるきっかけとして、いつもの風景から一旦離れてみるーー。風景が変われば、視点が変わります。そうすると、これまで考えていたことを違う角度から見返すことができるのです。

とにかく、近場でも遠方でもいいので、ちょっといつもと違う風景を眺めながらゆっくり深呼吸をしてみてください。これまでの雰囲気を一掃するきっかけになります。

現実的な予定を立てて気持ちをリセットする

予想をするという行為は、心の状態にものすごく影響を与えます。(中略)その際に、もしもこんなことが起こったら......とありもしないことを悪く考えてしまうと心の状態もトーンダウンします。状況をリセットすることは常に可能です。(中略)まずは、今日起こった2、3の出来事を書き記してください。そして達成可能なこれから行うべき行動リストを短くていいので書いてみて現実に向き合うことです。

Harvard Business Review」より翻訳引用

物事がうまくいかなくなる原因のひとつに、あれこれと余計なことを考えて自分を追い込んでしまうことがあるかもしれません。最悪の事態を考えることも大事かもしれませんが、そうすると気持ちが滅入ってしまうのも事実です。

そんなときは、自分が確実にしてきたことと、これから確実にできることを書き出して気持ちを平常に戻すことが必要です。少々ハードルを下げてでも、実行可能なものを予定リストに入れて、物事をうまく運んでいくといいでしょう。

何をやってもうまくいかない時というのは、誰にでもあります。もし、今そのような状況に陥ってると感じるならば、ぜひこれらのことを実行してみてください。

Harvard Business Review

(奥井亜輝)

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