インターネットが始まった初期の頃、オンライン上でしか会ったことのない人とは直に会ってはいけないというのが一般的な忠告でした。最近ではオンライン上で知り合った人に会うのは前よりも普通のことになっていますが、まだ用心する必要があります。

たいていの場合、あなたがオンライン上でしか話したことのない人と初めて会うのなら、ふたつのカテゴリーのうちのどちらかでしょう。社交上の訪問(デートやパーティなど)、または軽いビジネスの取引(Craigslistでノートパソコンを売るなど)です。ほとんどの場合、ここでの助言はどちらにも対応できるでしょう。自分のシナリオに照らし合わせて、用心するようにしてください。

会うことを申し出る前に相手についてじっくり調べましょう

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先人の知恵では、オンライン上で誰かと会う場合、相手に与えるあなたの情報はできるだけ少なくするべきだとされています。ただ皮肉なことに、最初の目標は、相手がオンライン上で共有していない情報をできるだけたくさん探ることです。常にオンラインでの情報公開に気をつけるべきですが、それでも行うのならば、人と連絡をとる安全な方法を探りましょう。

選択肢があるならば、初心者はユーザー情報が詳細に記載されているサイトの人と会いましょう。嘘の情報が書かれていることもありますが、綿密な嘘のプロフィールを作るのはとても手間がかかります。ユーザーがFacebookのプロフィールと連携できるようなサイトであれば、そこから他の情報も確認できます。

ただしプロフィール情報だけに頼らないようにしましょう。オンラインでは検索するだけで特定の人のことをたくさん調べることができます。あなたは相手の全てを見つけ出す必要はないし、初デートでの質問を台無しにする必要もないのです。しかしながら、「私は自分が全く無傷の状態で、このデートを乗り切れるのだろうか?」という疑問は、ドアから出る前に解決するべきです。

デート目的でない人は、慎重に行動することがさらに重要です。取引が完了したなら、あなたの連絡先情報を非公開にするために、使い捨てのメールアドレスを使いましょう。

おそらく最も重要なことは、まず電話で話すことです。皆が電話が好きなわけではありませんが、テキストメッセージでのやりとり以外の会話を少なくとも1つや2つするべきです。もし、あなたが話している人が自分は20歳の女性だと言っても実際は45歳の男性であった場合、電話ではそれを隠すことは難しいでしょう。

相手に会うときの計画を立てましょう

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相手がどんな人か、そして相手に会うにあたって何を気にかけるべきかを見つけ出したら、会う計画を立てましょう。会うのに明るい公共の場所をただ1つだけでなく、いくつか選びましょう。もしそれがデートや社交的な集まりなら、最初のスポットから違う場所に移動したくなるかもしれません。もし何かを売ったり取引したりするのに人と会うのなら、意見の一致する場所を探すのに苦労するかもしれません。どちらの場合でも、いくつか安全な場所を知っていると便利です。

出発する前に、スマートフォンで友人や家族があなたの居場所を共有できるように設定しておきましょう。信頼する人にあなたがどこにいるか知らせることができるアプリもいくつかあります。特にCraigslistの売買などで何かを取引するならば、誰か一緒に連れて行くほうが良いでしょう。しかし現実的に考えると、オンラインで出会った人と初めてデートする時に友だち2人を連れて行くことはしないでしょう。その場合は、仮想のバディシステムを使って、確実に誰かがそばにいるようにしましょう。

そのお出かけでどのようにお金を支払うかは状況によって変わります。もしデートに行くならば(もしくは一般的なお出かけならば)、できるだけ少ない額を持ち歩くことで、仮に誰かがあなたから盗もうとしても損失を少なくすることができます。クレジットカードは利用停止にできるし、盗難の際には料金を不正なものとして報告することができます。

しかし、個人から何かを買う場合、彼らは現金で支払ってほしいと思うでしょう。その場合は必要な額だけ持っていきましょう。もし値段交渉の余地を残しておきたいのならば、余分なお金を別に保管しておきましょう。盗難を防ぐことができるだけでなく、売り手はあなたが多めの札束を持ち合わせているのを知らなければ、あなたに協力的になるかもしれません。

オンラインでは公共の場で売れないものを扱うと、問題が起こりやすくなります。自宅に誰かを招く場合は、玄関の扉をあけたままにしましょう。アパートに住んでいるのなら駐車場で会いましょう

いざというときに逃げられるように作戦を立てておきましょう

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外出の計画と対に、そこからどう抜け出すかの計画も立てましょう。簡潔なビジネスの会合では、全体の用件は極めて単純です。商品を交換して立ち去ることです。友好的な出会いの場合、場所の変更や会っている時間の延長でさらに複雑になることがあります。

信用できるかわからない人と車に乗ってはいけません。うまくいかない場合、できるだけ早くその人から肉体的に逃れたいと思うでしょう。同乗する必要がある場合、そうすることはできません。

可能ならば、あなたの友人や家族と近くで会える安全な場所を用意しておくべきです。デートに友人を連れて行きたくないかもしれませんが、彼らが向かいのレストランで夕食をとれない理由はありません。逃げたい場合は、テキストメッセージ1つでそれができるでしょう。

Craigslistなどで買い手と取引する場合は計画がそれほど複雑にはならないでしょうが、それでもまだ用心すべきことはあります。待ち合わせ場所から離れないようにしましょう。もし商品を取引するならば、相手について他の場所に行く理由はありません。もし掃除やベイビーシッティングのようなサービスをするのならば、誰かの家に行くことは避けられないかもしれませんが、行う前に相手の経歴などのチェックを行いましょう。

オンラインの人と会うことは危険でもありますが、昔より一般的な出来事にもなっています。この点で、それは車を運転することとあまり変わりません。私たちは何か悪い方へ行くかもしれないというリスクを受け入れつつ、試すことは諦めないでしょう。ただ気持ちの上ではシートベルトを締めて、制限速度35マイルの道路を80マイルで走る人とぶつからないように注意しましょう。

Eric Ravenscraft(原文

Photos by Simon Blackley, half alive, and Heath Brandon