ライフハッカー新年企画「Startups 2014」では、注目のスタートアップ企業に、昨年実施してよかったことや、今年の展望/野望を聞いていきます。本日より1月8日にかけて、さまざまな企業にご寄稿いただきました記事をお届けします。

いま1つのウェブサービスが「宿泊」や「住宅」のあり方を大きく変えようとしています。個人宅などの空き部屋を有料で貸し借りできる「Airbnb」については、ライフハッカーでもCEOへのインタビューや、Airbnb用に不動産を購入した話などを取り上げてきました。2013年にはAirbnb日本版も開始されました。

日本の皆様、新年明けましておめでとうございます。Airbnb日本チームです。

Airbnbにとって2013年は、Airbnbチームメンバーが沢山の日本のユーザーの方々に実際にお会いし、声を聞くことができ、大きなステップとなりました。また、12月には、世界の延べ宿泊数が1000万回を突破しましたが、そのうち600万件が2013年の予約と、昨年に比べて2倍以上の方にサービスを利用していただくことができ大変嬉しく思っています。

140106startups_airbnb_2.jpg

Airbnb(エアビーアンドビー)とは、宿泊先を探す旅行者(ゲスト)と、空部屋を貸したい人(ホスト)をつなぐウェブサービスです。現在は、世界192カ国、35000都市に約50万件の登録物件があり、毎晩50万人が世界中でAirbnbを使って旅行しています。登録された物件の中には、お城、ボート、ツリーハウス、島まるごとなどユニークなものから、普通の個人宅の一部屋や、まるごと一軒家なども含まれます。

旅人は、パッケージツアーなどでは回れないローカルな市場に行ったり、ホストとのコミュニケーションを通して(ワインを片手に街の魅力を語ってくれるホストもたくさん)、より思い出に残る旅が可能です。一方、ホストにとっても様々な魅力が。例えば、仕事が忙しく大好きな旅行になかなか行けなかったとしても、旅人をもてなすことで「世界」を自宅に呼ぶことができます。また、Airbnbで得た収益を次の旅行費に回したり、起業の資金にする人も多く、Airbnbを生活の収入源にしているホストも少なくありません。

2013年、Airbnbが行った5つの施策

1.モバイルアプリを大幅にアップデート

モバイルエクスペリエンスの向上を実現するため、11月、iOSおよびAndroidデバイス向けのアプリケーションを大幅にアップデートしました。 これらのアプリで提供される新しいツールセットは、世界中の35000名のAirbnbホストに対して全く新しいモバイル環境を提供するものです。新しいアプリでは、 予約の受付から予定の更新などを含むゲストホスティングの全作業をモバイルデバイスにて実行することが可能になりました。

2.ホスピタリティ部の設立

Airbnbはホスピタリティ部を設立し、9月にChip Conley (チップ・コンリー)をグローバルホスピタリティの責任者に任命しました。コンリーは、 当社ホストコミュニティ強化・教育のため世界各国を巡るグローバル規模のホスピタリティキャンペーンを開始し、12月には東京で日本のホストの方向けにもセミナーを開催しました。

3.災害対策ツールの提供

Airbnbが大切にしていることの1つは、サービスを通して構築される人々の関係、そして「コミュニティ」です。ニューヨークのAirbnbユーザーコミュニティからは、ハリケーン・サンディで寝る場所を失った人々に無料で宿泊場所を提供するムーブメントが起こりました。これをきっかけに、世界中の街で災害によって退去を余儀なくされた地域住民に対して、一時的な住居を無料で提供できる「災害対策ツール」の提供を開始しました。

4.さらなるセキュリティ対策

個人と個人をつなぐサービスであるAirbnbは人々の信頼にもとづいて出来ています。 透明性の向上、グローバルコミュニティにおける信頼性の担保のため、既存のセキュアな決済システム、24時間365日対応のカスタマーサービスに加え、オンラインにおけるAirbnbユーザの身元と、オフラインの身分証明書の整合性を担保・確認できる「ID認証ツール」、ホストの所有物が万一ゲストによって損傷を受けた場合、最高8000万円までの保証をおこなう「Airbnbホスト保証」の提供を開始しました。

5.東京ご近所ガイドの展開

東京ご近所ガイド」 の展開を開始しました。Airbnbのご近所ガイドは、地域の地図、写真、地域に特化した記事、Airbnbのホストコミュニティからのヒントや交通の利便性などに関する詳細を含み、そのエリアで生活する様子を疑似体験できるページです。 旅行者は、住んでいる人の目線から作成された、地域密着型のこのガイドをもとに、自分らしい宿泊先を決め、普段の旅行では味わえないリッチでユニークな体験をすることができます。

2014年は、日本ユーザーにたくさんの「帰る場所」を提供したい

140106startups_airbnb_3.jpg

世界中どこでも、「ただいま」と言える場所が見つかったら。旅行先で現地の人の家に泊まって、ガイドブックにはない穴場情報を教えてもらい、「暮らすように旅」ができたら。そんな願いを叶えるのがAirbnb(エアビーアンドビー)です。2014年はさらに、日本の皆様に、沢山の「帰る場所」を提供できるよう引き続きサービス改善に努めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

現地の人から借りる家・アパート・部屋・バケーションレンタル - Airbnb

(Airbnb日本チーム)

Advertisement