何かと物騒な世の中、いつ泥棒が入ってもおかしくありません。大事なヘソクリや機密文書を守るためにもできる限りの対策をすべきです。今回は、泥棒から大切な物をうまく隠す方法を紹介します。
まず、当たり前のことを言います。貴重品を長い間安全に隠しておきたいなら、それなりの投資が必要です。もし時間に余裕があれば、泥棒は家中をひっくり返して回ります。万全の備えをするなら、頑丈な据え付け型の金庫を設置したほうがよいでしょう。
他にも休暇旅行中など短期間だけ貴重品や現金を隠したいだけなら、さまざまなやり方があるでしょう。
どんな家にもある隠し場所
どんな家にも少し引っ込んだ場所や小さな隙間など、貴重品を隠せる場所はあるものです。ただし、ばればれの場所はいけません。例えば、マットレスの下やトイレのタンクの裏、タンスの下などは論外だと思います。Webメディア「Frugal Dad」と「The Simple Dollar」によると、次の場所がおすすめだそう。
- アルミホイルで包んで冷凍庫に入れる。いくら泥棒だって冷凍庫の中身をすべて調べはしません
- 写真立ての背板と写真の間に隠す。写真立ての「裏」は誰でもチェックしますが、その中まで見る人はめったにいません
- 観葉植物の「土の中」に埋める
- 子供部屋のどこかに隠す。おもちゃの中が理想的。以前紹介した通り、泥棒はめったなことがない限り子供部屋には侵入しません。たくさんあるおもちゃの中に紛れ込ませれば、泥棒も探しようがなくなります
- 頭痛薬のビンの中など。他にも、コーヒーやスープなどの空き缶も使えます
- 本に挟む。ただし蔵書がたくさんある場合に限ります。泥棒だってすべての本のチェックできません。DVDの中には入れないこと。DVDはそれ自体を盗まれる危険があるのです
ネットを調べれば他にも色々な隠し場所が紹介されています。場所を決めるときは、一度泥棒になったつもりで家中を探しまわってみましょう。最初に探し始めた場所は、隠し場所に向いていません。
DIYで隠し場所を作る
もちろん、さらなる工夫をこらすことによって安全性は高まります。以前、「本棚に溶け込む秘密の小物入れ」を紹介しましたね。「MSN Money」によると、据え付け備品のフェイクに入れるとさらに安全だそうです。つまり、配電盤や通気口、排水溝、電源コンセント、サーモスタットそっくりに作られた隠し場所です。上の動画を参照してみてください! 少しがんばってDIYすれば、安全度はグッと高まるのです。
囮の現金を置いておく
泥棒の気持ちは泥棒に聞くのが一番。Webメディア「Personal Finance Advice」は本物の元泥棒にインタビューを行い、重要な情報を引き出しました。
「あなたたちがどんなに考えて隠したって、時間さえあれば必ず探し出せます」と、元泥棒は断言します。そして彼らは、どこに隠すかよりも、泥棒の気持ちを理解するほうが重要だと言います。忍び込んだときに頭の中にあるのは次の2つだそうです。
- 現金か貴重品を盗む
- 盗品を持ってなるべく早く脱出する
貴重品がよく置いてある場所を探しても金目のものが見つからないときは、家中をひっくり返します。泥棒の第一目標は現金か貴重品を盗むこと。何かが見つかるまで探し続けます。
つまり本当の隠し場所とは別に、囮の現金をわざと置くのもありでしょう。例えば、タンスの中に100USドルを入れておきます。他にも「銀行の貸し金庫」と書いた封筒に、貴重品のリストを入れておけば、それを見た泥棒は、家の中に貴重品はないと判断、速やかに立ち去るそうです。
最後にもう一度。貴重品を長期間保管したいなら確実な盗難対策をしてください。見つかりにくい場所に隠すだけでなく、頑丈な据え付け型の金庫と組み合わせるのがよいそうです。そこまで対策をすれば個人的な恨みでもない限り、泥棒もあきらめて退散するでしょう。
Whitson Gordon(原文/訳:伊藤貴之)
Photo by Valerie Everett.