相手を嫌な気持ちにさせずに、フィードバックを伝えるのは難しいものです。米誌『Time』によると、ゴールを意識したフィードバックなら、相手を傷つけず、有益な助けになるそうです。

あなたのフィードバックが文脈を無視した単なるお小言ではなく、プロジェクトの達成など最終的なゴールを見据えたものなら、相手も耳を傾けるでしょう。

業績に関する情報は、ゴールとの関係で理解しない限り意味はありません。Hattie氏とTimperley氏によると、「相手が以下の3つの質問に答えるのを助けるフィードバックが理想だ」とのこと。

  1. 私はどこへ向かっているのか?(私のゴールは何か?)
  2. どのように進んでいるのか?(ゴールに向かってどんな進歩があるか?)
  3. 次はどこへ行くべきか?(さらに進むためには何をすべきか?)

研究によると、学習者がゴールへ向かうのを直接サポートするフィードバックが最も効果的だったそうです。ゴールにあまり関係のない成績へのフィードバックは役に立ちませんでした。

シンプルなことですが、その通りですね。お互いが共通のゴールに向かっていて、正しい文脈に基づいていれば、批判やフォードバックも受け入れやすくなります。以前に取り上げた「建設的に批判するポイント」と組み合わせれば、相手を怒らせずに有益な批判を行えるでしょう。

Four Ways to Give Good Feedback | Time

Thorin Klosowski(原文/訳:伊藤貴之)

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