ライフハッカー編集部様新入社員さん、こんにちは。念願の企業に就職できました。とても興奮しています。そして、神経質になっています...就職できたのは本当にラッキーだと思っています。だから開始早々に失敗したくありません。私は何を期待されているのでしょうか? 良い印象を与えるにはどうすれば? 出社初日に知っておくべきことは何ですか?
新入社員(Job Newb)より
まずは、ご就職おめでとうございます! 出社初日について良いニュースがあります。誰もあなたに期待などしません。大勢のマネージャーに尋ねたところ、新入社員に望むのは、遅刻せず出社し、学ぶ準備を整えていることだそうです。心配は無用、出社初日の期待値はとても低いのです。あなたは新入りなのですから。とはいえ、出社初日であなたの第一印象が決まるのも事実。もちろん、たった一日で全てが決まるわけではありません。しかし、最初の数カ月のすごしやすさは決まるかもしれません。以下に、出社初日の心構えを紹介しておきます。
■マイペースを保つ興奮しているせいか、第一印象を良くしたいからか、多くの新入社員がスタートダッシュでがんばり過ぎてしまいます。それでも最初の数週間~数カ月はうまくいくかもしれません。しかし、いつしか行き詰まるか燃え尽きてしまうでしょう。最初にがんばり過ぎたせいで、自分でハードルを上げてしまうのです。一度上がったハードルを下げることはできません。いずれは息が切れて、高めてしまった周囲の期待を裏切る日が来ることでしょう。
新しい職場に就いたら、まずマイペースを保つことです。出勤初日から完ぺきを求める企業などありません。もしそうなら、現実離れした企業なのです。誰であれ、どのような職種であれ、初日からベテランみたいに働けはしません。焦ってがんばりすぎると思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。ゆっくりスタートしましょう。ハードルを適切な高さに設定し、時間をかけて成長すればいいのです。実際その方が、最初だけがんばって燃え尽きてしまう人よりも好印象を与えます。
■気後れせず質問し、オープンマインドで多くの新入社員が、チームのルールや考え方を早く身に付けなければと焦ります。しかし、そんな必要はありません。上司も先輩も、あなたがチームメンバーと同じように物事を見ることなんて期待していません。ただ、チームにうまく適応し、新しい考えに対してオープンでいられる人を求めているのです。そんなマネージャーのひとり、Quinn Conklin氏は次のように言います。
あなたが雇われたポジションによりますが、最初の1~2週間は、学ぶ意欲さえ見せてくれれば十分です。経験のある職種なら、その会社でのやり方を学んでもらいます。未経験なら、どんどん質問してくれれば結構です。
マネージャーのErik Anderson氏も同意しています。
私は政府で働いています。たぶん、入社初週は事務手続きで終わるでしょう。それはさておき、私は学ぶ意欲のある人を求めます。また、自己認識力が高く、自分の強みをよく理解している人がいいです。さらに、その強みを新しい環境でうまく活かす術を学べる人材です。
多くのボスやマネージャーも同じ意見です。あなたは賢い人かもしれません。しかし、オープンマインドでいる方が良い印象を与えます。初日からすばらしい成果など期待されていません。その代わり、オープンマインドで、人の話をよく聞き、適切な質問ができる人が求められています。つまり、学ぶ姿勢さえあればOKなのです。
■失敗から学ぶ新入社員には失敗がつきものです。誰もが失敗して印象が悪くなるのを恐れています。しかし、新参者は失敗する運命にあるのです。誰もが通る道です。最悪なのは失敗を隠そうとすること。事実が明るみに出れば、あなたは卑怯者と見なされます。しかも、失敗から何も学んでいないように見えるでしょう。
そうではなく、あなたが失敗を成長の糧とするなら、上司も先輩も失敗そのものはあまり気にしません。これは能力の問題ではなく人格の問題です。マネージャーのAaron Mosher氏は次のように言っています。
正直でいること。自分の失敗を認めること。与えられた仕事が自分の想像したものと違っていたなら相談してください。私は小売業界で働いていますが、多くの新入社員がマネージャーや他の社員を怒らせることを恐れています。失敗を隠そうとする人もいます。しかし、正直でいた方がずっといいのです。
失敗したら、正直に認めましょう。そして、本当はどうすべきだったかを尋ねてください。特に新入社員のうちは、失敗は気にしないことです。あなたが失敗から学んだことを示せば、マネージャーも見直してくれるはず。繰り返しますが、学ぶことが大切です。ただの正直者で終わってはいけません。失敗を糧に成長しなければ意味がありません。
■逸脱行為は厳禁言うまでもないことですが、ほんとうにバカげた行為はしてはいけません。多くの企業では、よほど同じ失敗を繰り返すか、法律違反でもしない限り解雇はされません。では、どんな行為が解雇につながるのでしょうか? ボスたちに聞いてみましょう。
Aaron Mosher氏:よほどの大失敗でもしない限り解雇はありません。誰だって失敗はします。しかし、お金をごまかしたり、顧客をひどく扱ったり、マネージャーにウソをついたりしたような場合は別です。
Stephanie Dean氏:解雇になるのは、職権を乱用したり、機密情報を漏らしたり、ボスの指示に全く従わなかったりなど、明らかな逸脱行為があった場合です。また、会社や顧客への敬意が全く見られない場合も、解雇の対象となります。
Sonya Schweitzer氏:同じミスを繰り返す、何度注意しても遅刻する、他者への敬意の欠如、ウソをつく、不正をはたらく、盗む。
まとめると、出勤初日のあなたは、次のことを守ればOKなのです。
- 遅刻しない。
- 失敗から学ぶ。
- 正直になる。
- オープンマインドでいる。
- 熱意を持つ。
- 質の高い仕事を心がける(自分の夢見た仕事でなくとも)。
最後もう一度。ご就職おめでとうございます! あなたの初出勤に幸運あれ。
ライフハッカー編集部より愛をこめて
Adam Dachis(原文/訳:伊藤貴之)
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