壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(西沢泰生著 アスコム)は、各界の「一流の人たち」の言葉を約40も集めた書籍。しかも単に紹介するだけではなく、ひとりひとりのすごい考え方をクイズ形式で出題するという一風変わった構成です。いわば気楽に楽しみながら、人生に立ちはだかる様々な壁を乗り越える方法を学べるというわけです。

そのすべてをここで紹介するわけにはいきませんが、すぐにでも役に立ちそうな5つをご紹介します。1.

[問題]

イチローがインタビューの中で「嫌いな言葉」を挙げました。さて、何という言葉だったでしょう?

『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(21ページ)

答えは「成功」。「成功にもいろいろあると思うんですけど、自分の中で立てた目標というものを成し遂げた。そのことを成功と言うのなら、わかります。でも、他人が言う成功を追いかけ始めたら、何が成功かわからなくなる」(21ページ)。これは、日々の仕事にも活かせそうな言葉です。

2.

[問題]

黒澤明が、撮影時間を9時から5時までと決めていた理由とは何でしょう?

(同33ページ)

答えは「下っ端のスタッフに、撮影の準備と後片付けの時間を十分に与えるため」(33ページ)。部下の仕事の時間を確保し、休む時間まで考慮するやさしさ。これも仕事での上下関係に応用できます。

3.

[問題]

ドクター・中松が、「自分の発明はすべて成功している」と言う理由は何でしょう?

(同45ページ)

答えは「成功するまで、絶対にギブ・アップしないから」(45ページ)。冗談のような解答ですが、どんな場合においてもとても大切なことです。

4.

[問題]

ビルの下の階に入っている「音に神経質なエステサロン」からクレームがこないように、上の階の経営コンサルタントがとった行動とは何だったでしょう?

(同109ページ)

答えは「そのエステサロンの常連客になった」(109ページ)。苦手な相手とはむしろ積極的に良好な人間関係を築いてしようという発想は、ビジネスの戦略としても有効です。

5.

[問題]

バフェットは5歳の頃、近所のガソリンスタンドに行っては、ペプシコーラやジンジャーエールなどの王冠をたくさん拾ってきていました。さて、後に「投資の王様」と呼ばれるバフェットが、王冠を集めてきてやったこととは何だったでしょう?

(同143ページ)

答えは「どの銘柄がよく売れているかをリサーチした」(143ページ)。5歳にしてそんな発想をと驚かずにはいられませんが、子どものころに夢中になっていたことこそが天職だと、著者は訴えています。

他にも、「なるほど」と思えるようなエピソードがたくさん収録されているだけに、ぱらぱらとめくっているだけで意外な収穫があるかもしれません。

本書を手に取った方は、どんな感想をもったでしょうか。Facebookページでも下記のコメント欄でも、ぜひ教えてください。

(印南敦史)

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