朝イチに少し考えてみたい、誰もが陥りがちなワナがあります。ニューヨークを拠点に活動するWebデザイナー・開発者のJoshua Gross氏は、それを「ワークトラップ」と呼んでいます。そのワナとは一体何でしょう? Joshua Gross氏によると「生産性の高いことをしている気分になっているけれど、実際には快適な状態をダラダラと続けている状態」のことを指すのだそう。

「忙しいから」という理由で、お楽しみを遠ざけたり、何かタメになるようなことをやめたりした時に、そのワナに落ちます。例えば、新しく知り合った人とお茶をする約束をキャンセルしたり、面白そうな会に参加するのをやめたり、大事なメールに返信するのを遅らせたりするのは、ワナに落ちている状態です。

Image via GrandeDuc (Shutterstock).一体、何度言い訳をすれば気が済むのでしょう? 何度も言い訳をする割に、実際には仕事もそれほど進んでいないということがありますよね?

ほとんどの人は、先の例に挙げたようなお楽しみや大事なことをするよりも「仕事をする」方を選びがちです。なぜなら、仕事を選ぶ方が「慣れている」からです。その方が楽だし、やらなければいけないことだし、時間がかかるものであり、生産的でもあります。

しかし、実際には、そのようなお楽しみや大事なことをするのは、より多くの仕事をこなそうとするのと同じくらい有益なことでもあります。

誰もが自分に言い訳をして正当化しているだけなのです。このような「ワークトラップ」に陥らないためのポイントはひとつしかありません。「仕事」という名目で楽な方へと逃げそうになっているのに気づいたら、よりエネルギーが必要そうな、反対のことをするようにする、というだけです。

「慣れているから」という理由で仕事を選ぶことは、思考が停止してしまっている状態であるとも受け取れないでしょうか。自分にとって本当に有益なことは、何も仕事だけとは限らないはず。メリハリのある毎日を過ごすことで、仕事も、お楽しみも、しっかりと受けとめられるようになりたいですね。

ライフハッカーでは「仕事術」の中に生産性向上という記事カテゴリを設けています。応用できそうなヒントを見つけて、日々の効率化に役立ててみてください。

The "Work" Trap | Unwieldy

Joshua Gross(原文/訳:的野裕子、補:ライフハッカー[日本版]編集部)