編集委員のひらたです。とうとう梅雨があけて、暑い夏がやってきました。今年はどうも湿気が多く、実際の気温以上に暑さを感じている今日このごろです。みなさんの住んでいるところはどうでしょうか。

私事なのですが、先月末をもって、働いていた会社の取締役を退任しました。まだ次は決まっていないのですが、幸いにして顧問とか顧問とか社外取締役とか編集委員とか、その他の仕事はそのままやっております。

先月(6月)末はカレンダーイヤーの半期にあたるので、節目だったのか、退職や転職された方がほかにもたくさんいましたね。最近は昔ほど転職が珍しいことではなくなってきましたが、それでも人生の大きなイベントになることには変わりません。

転職をお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、まだ一度も転職したことないけど、転職してみたいけど、どうなのかな、と思っている人のために、ちょっとだけ注意点を書いてみたいと思います。

Photo by Thinkstock/Getty Images. 1.世間は意外と狭い

退職することで、これまでと職場も環境も変わり、人間関係もリセットできたりすると考えているのなら甘いといわざるをえません。

これまでの自分のキャリアを次の仕事でも活かそう、なんて考えているのであれば、同じか近い業界での転職になることは避けられません。どこにいっても共通の知り合いは存在するでしょうから、前の会社でのこともいずれ伝わってくるでしょう。円満退社なのはもちろん、最後まで気を抜かず、なるべく迷惑をかけない働き方を心掛けるのがよいです。

(関連記事)

「長い時間をともに過ごしている5人」の平均が、今と未来の自分を作っている

2.履歴書、職歴書の背伸びは禁物

転職にあたって、履歴書、職歴書を用意したりするかと思います。なるべくスゴい自分を見せようとして、膨らませてしまう方もいるのですが、先に書いたとおり、意外と共通の知り合いがみつかって、あー、なんてことになりかねません。

背伸びしても面談であっさり見抜かれてしまったりすることがありますので、正直に書くのがよいでしょう。

(関連記事)

「読まれる履歴書」を書くには、「読む人がどう思うか」だけを考えるのがコツ

3.本当に自分でできることは?

特に大企業ではそうなんですが、実は自分が一人でやっていたつもりの仕事でも、実は有形無形の形で会社、上司、先輩、同僚のサポートを受けていて実現していたりします。いきおい小さい会社、ベンチャー企業などに飛び込むと、そういったサポートがなくなって、簡単にできるつもりの仕事がとても難しくなってしまったり、そもそも出来なかったりすることもあります。

この話、実は最初の転職のときに結局ご縁のなかった会社の人事部長の方にいわれた話なのですが、聞いたときは「自分は大丈夫」と思っていました。実際、転職した先はわずか数名の会社でしたので、本当にありとあらゆる点でサポートされていたんだなあ、と、ありがたみをしみじみ感じました。

(関連記事)

会社の業績評価が悪かったら、どうすればいいですか?

こうやって書いてみて、いまさらですが、自分でちゃんとできていたのだろうかと反省することしきり...。実際、わたしが最初に就職した通信会社を辞めたのは、もう10年以上前のことでした。その後、働いた会社のほぼすべてで、仕事をいただいたり、一緒に勉強会をさせていただいたりと、いろいろなお付き合い、取引がありました。過去にお仕事したみなさんとも、いろんなところで再会する機会がありましたし、今後も続いていくことでしょう。いやあ、世間は狭いです

もちろん、転職自体はそんなに悪いことでもありませんが、よい人生の転機にするべく気を引き締めていただければと思います。はい。

ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)

 

Advertisement