仕事が忙しくて遅くまで働き、睡眠時間が本当に少ない時や、もしくは眠たいのに全然眠れなかった時、翌朝自分が生きた屍のような顔をしているかと思うと、鏡を見るのが恐ろしいですよね。顔を見た人が、「大丈夫? お疲れだね」と心配して声を掛けてくれるのはありがたいことですが、目の下にくまができているのがバレたかと思うと、さらに憂鬱な気持ちになります。そこで今回は、米LH読者さんからの「睡眠不足の次の日の最悪な顔を何とかする方法はありませんか?」というお悩みに答えていきましょう。

筆者は期せずしてして夜更かしすることが多かったり、夜中に何度も小さな子どもに起こされたりするため、夜きちんと眠れているフリをすることが多いそうです。以下では、その誤摩化しテクをご紹介していきましょう。

Photo by Thinkstock/Getty Images.

 ■シャワーを浴びる

別に冗談ではありません。シャワーを浴びるなんて当たり前すぎると思うかもしれませんが、恐ろしく疲れ切っている時や寝てなくて死にそうな時は、シャワーを浴びる時間すら惜しむことがあります。ですが、シャワーは浴びてください。体を引きずるようにしてでも浴室に行って、温かいシャワーを浴びると目が覚めてシャキッとします

シャワーを浴びる時にスクラブ入りのボディシャンプーや、リフレッシュ系の香りの石けんなどを使うとさらにいいです。スクラブ入りの洗顔フォームで顔を洗うと、睡眠不足でどんよりしていた顔色が一段と明るくなります。シャワーを浴びたら、顔にも体にも化粧水をたっぷりとつけましょう。睡眠不足でお肌は乾燥し、しわっぽくなっています。そんな乾いたお肌に、化粧水で十分水分補給をしてあげましょう。

これでかなりスッキリするはずです。髪からはいい匂いがして、お肌はしっとりふっくら。あとは歯を磨いて(男性なら)髭を剃ればOKです。すでにかなり普通の状態に近いのではないでしょうか? ただし、目が腫れている人は次の項目をチェックしてください。

■睡眠不足のサインを隠す

夜更かしした次の日は、目にそれが現れることが多いです。サングラスをしたいところですが、会社や屋内でそんなことをしたらかえって目立つので、違う解消法をお教えしましょう。

腫れぼったい目

冷たいものを目に押し当てると、腫れぼったい目は確実に良くなります。氷やアイスノンのようなものを、約10分ほど目に当てましょう。目の腫れに効く便利なアイテムは他にもあります。

  • 冷たいスプーン:冷蔵庫で冷やした金属のティースプーンを使います。
  • ティーバッグ:紅茶にはちょっとした収斂(引き締め)効果があるので、目の周りの腫れが引き締まります。
  • キュウリ:90%以上が水分なので、ひんやりとして保湿効果もあります。


目の下のくま

目の下のくまは、実は睡眠不足が原因ではありません。医療系サイト「The Mayo Clinic」によると、目の下のくまはずっとそこにあるもので、それが睡眠不足が原因で血色が悪くなったり、目が落ちくぼんだりすることで、浮き彫りになるだけなのだとか。そんなことを言われてしまうと元も子もありませんし、じゃあたくさん寝てくださいとしか言いようがありませんが、それでもクッキリと現れたくまは何とか隠したいですよね。サングラスをかける以外の方法は以下です。

  • 冷たいものを押し当てる:上の「腫れぼったい目」の解消法と同じです。
  • 塩水で顔を洗う・スプレーする:顔を塩水で洗ったり、吹きかけたりすると、鼻の詰まりが通るようになります(鼻が詰まっていると血圧に影響が出て、目の周りの静脈や毛細血管に血液が溜まるようになり、それが目の下のくまの原因になることもあります)。
  • コンシーラー:コンシーラーで目の下のくまを隠します(原文筆によると、黄色ベースのコンシーラーを厚めに塗るとくまがキレイに隠しやすいとのこと)


濡らしたり、凍らせた布やハンカチで目の周りをマッサージしたり、塩分を摂りすぎないように気をつけておくことも、目の下のくまや目の腫れを防ぐのに効果があります。目の下のくまを取る市販の医薬品も見かけますが、劇的にくまがなくなるものはまだなさそうです。とりあえずは上の方法を試してみてください。

目の充血

  • 市販の目薬:疲れ目や充血に効く目薬はたくさんあるので、それを差しましょう(血管収斂剤の入っていないものを選んだ方がいい)。
  • 温かいものを押し当てる:Michele医師は、1日数回10〜15分間温かいものを目に当てると、血管の収縮を防げると言っています。睡眠不足が原因の充血の場合は、冷たいものよりも温かいものの方がいいそうです。
  • 化粧:目の充血に他人の目がいかないように、アイメイクで誤摩化しましょう。Michele医師の話では、まぶた側の内側にブルーのアイライナーを引くと、白目部分の静脈が分かり難くなるそうです。目を明るく見せるには、白、ブルー、グレー系のアイシャドウに、黒のマスカラがいいでしょう。


くすんで疲れた肌

遅くまで仕事をしたり夜更かしをした時には、5~10分の運動をするのがいいです。元気よくウォーキングしたり、階段の上り下りをする程度のものでも、お肌を幾分か若返らせれくれますよ。


おまけ

女性の場合は、自分の肌色よりも明るい色のリップを塗りましょう。睡眠不足を誤摩化したい時は、色のきれいなリップを塗るとかなり誤摩化せます。


■予防ケア

次に睡眠不足になった時に、もう少しマシな顔でいるためのTipsをいくつかご紹介します。

  • まくらを多めにして寝る:「The Mayo Clinic」に、頭を高くして寝ると、目の下にくまができにくいとありました。「RealAge」には、枕を高めにすると、寝ジワや顔のむくみにも効果的とあります。
  • 寝る前のカフェインやアルコールは控えめに:「CNN/InStyle」によると、カフェインとアルコールは肌の水分を奪い、アルコールは血管を拡張させるので、顔が赤くなったりむくんだりします。翌朝の顔色がさらに悪くなります。
  • 水をたくさん飲む:寝る前に水をたくさん飲んでおくと、朝起きた時に体全体が潤っています。


結局、どのようにして目覚めたいかということを考えればいいのです。働きすぎで不眠症のように眠れない症状があっても、ワークライフバランスが崩れていても、美容と健康のために睡眠が欠かせないことは間違いありません。

睡眠不足の人は、通常8時間睡眠を取っている人に比べ、健康的にも魅力的にも見えないということを、証明している研究(英文)もあるくらいです。少し寝ていないくらいで神経質になりすぎる必要はありませんが、朝「あまり寝てない」と言えば、ほとんどの人にはそれが分かります。

当然ながら、睡眠というのは見た目のためだけでなく、すべての活力になるとても大事なものです。できるだけ快適で質の良い睡眠を取って、心も体も気持ちよく毎日を過ごしてくださいね。

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)

 

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