「WIRED」のGarth Sundem氏は、UCLA Learning and Forgetting LabのディレクターRobert Bjork氏に最終的な成果を大きくする方法についてアドバイスを求めました。その意外な内容とは...?

 Bjork氏によれば、1つのスキルを集中的に訓練するよりも、いくつかのスキルセットを同時並行的に訓練した方が効果が高いのだとか。例えば、テニスのサーブを上達させたい時は、サーブばかりを集中して練習するよりも、テニスのスキルを総合的に訓練したほうがずっと効果が高いのだそうです。

たしかに、1つのスキルを集中的に訓練すれば成果は目に見えるものになるでしょう。それに比べ、複数のスキルを同時並行して訓練した場合は、成果はすぐには現れないように感じます。しかし長い目で見れば、1つ1つスキルアップしていくよりも、複数を同時並行で総合的に訓練したほうが、最終的な成果はより大きくなるそうです。

Bjork氏によると、総合的な訓練がうまくいけば、それぞれのスキルがお互いを支え合うように働きます。そして、ある1つの情報がほかの情報と関連づけられたとき、学習効果ははるかに高いものになるとのこと

ただ、1つ注意点があります。Bjork氏によると、同時並行で訓練するスキルはメタなレベルではお互いに関連する必要があるそうです。つまり、例えばテニスを学びたいのなら、サーブ、バックハンド、ボレー、スマッシュ、フットワークなどのスキルを同時並行で訓練すべきであり、シンクロナイズドスイミングやJavaプログラミングを平行学習してもあまり意味がないとのこと。

この件に関してもっと詳しく知りたい人は、下のリンクからWIREDの記事(英文)をチェックしてみてください。

Everything You Thought You Knew About Learning Is Wrong | GeekDad

ADAM PASH(原文/訳:伊藤貴之)

 

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