多くの人が運動が長続きしない理由として、単に時間を取られるのが嫌だというのがあるようです。しかし、「Journal of Physiology(生理学ジャーナル)」に載っていた新しい研究によると、やる気さえあれば、たった20分でも必要な運動効果が十分に得られるのだそうです。
普通は30分のエクササイズを継続することが推奨されていますが、20分でも十分なのかということを掘り下げている、初めての研究です。負荷の高い運動を1分間やると、心拍数は最大値の約90%の値になります。最大心拍数の概算は、220から年齢の数字を引いたものです。1分経ったら、次の1分間はペースを落として回復します。これを10回繰り返すと、トータルで20分の運動です(実際に運動しているのは10分間)。
このインターバルトレーニングの手法は、ランニングや自転車、水泳、その他循環器系を使った運動に応用することができます。ただし、これまでの100%の最大心拍数まで上げる、いわゆる高負荷のインターバルトレーニングとまったく同じではないので、注意してください。
1日30分の運動ですら時間が取れないという忙しい人や、もっと短い時間で同じ効果を上げたいというせっかちな人は、この手法を試してみてはいかがでしょうか。
Physiological adaptations to low-volume, high-intensity interval training in health and disease | Journal of Physiology via New York Times
Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)