ライフハッカーでは、これまでにも仕事環境を人間工学的に最適化する方法をご紹介してきましたが、今回は、スマートフォンやタブレットを長時間使う人向けの体を痛めないコツをご紹介します。とくに、RSI(反復運動過多損傷)などを防ぐ知識をチョイスしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Music by Rappy McRapperson.タブレットとPCでは使い方がかなり異なりますが、体を痛めるリスクは同じくらいあります。同じ動作を繰り返したり、不自然な姿勢をとり続けたり、発光する画面を長時間見続けたりすることは、体や眼を痛める原因となります。
また、スマートフォンやタブレットの問題点は、まさにその利点でもある自由な姿勢で作業を行えることに由来します。つい体に良くない姿勢をとってしまいがちになるのです。「InfoWorld」のFranklin Tessler博士は、タブレット使用時の注意点を以下のようにまとめています。
タブレットでタイプしたり、タッチスクリーンを使うときは、30度の角度にするのが理想です。机に水平に置いて使うのは首によくありませんし、垂直にして使うと手首を痛めてしまいます。もっとも、読書をするだけならタブレットを少し垂直に立てたり、自分が読みやすい角度にすれば良いでしょう。
キーボードはやさしくタップしましょう。多くの人がタッチスクリーンのキーボードを強く叩く傾向にあります。タッチスクリーンだとキーボードを打つ感触がちゃんと得られないからでしょうが、強く叩き過ぎると指や手首、前腕を痛めてしまうので、ソフトに打つようにしてください。また、長い文章を打つ時はタッチスクリーンではなく、Bluetoothキーボードを使うことをお勧めします。
タブレットでタイプしたり、タッチスクリーンを使うときは、手首をまっすぐにして前腕や指をリラックスさせましょう。
眼が疲れないように、フォントサイズは大きめにしましょう。フォントサイズを変えられないアプリを使う時は、タブレット専用の眼鏡を使うのもいいでしょう。また、タブレットでたくさん読書をするという人は、『Kindle』や『Nook』などの眼に優しい「E-Ink」タイプのリーダーをお勧めします(iPadやKindle Fire、Nook ColorはE-Inkではありません)。iPadを使っている場合は、眼に有害な青い光を減らしてくれる『F.lux』などのアプリを使うのもお勧めです。
以上が、Tessler博士のアドバイスからの抜粋です。もしあなたがスマートフォンやタブレットを使っていて、眼や首、手首などを痛めているなら、まずここから改善するといいでしょう。アドバイスの全文を読むには下記リンクもチェックしてみてください。
The Hidden Danger of Touch Screens | Infoworld
Whitson Gordon & Adam Dachis(原文/訳:伊藤貴之)