あっという間に12月です。時が過ぎるのは早いもので、ついこの間まで、ある人に恋をしていて、その人のことが頭から離れなかったのに、いつの間にかその人との付き合いも長くなり、出会う前の自分は何をしていたのか全く思い出せない...ということもあるのではないでしょうか?
付き合いが長くなれば、良い時期も悪い時期もあり、カップルとしてそれをどう受け止めて前に進んで行くかが重要になります。二人の関係がうまくいかなくなったからといって、運命の人ではなかった...と早合点しないでください。倦怠期に陥るのは、二人の付き合いが長くなって、一方が他方の脇役になってしまうからです。
Photo by Barkaw.一緒にいる時間が長くなればなるほど、絆が深まるという関係もある一方、ラブラブな時期がすぐ終わってしまうカップルもいます。そんな、今倦怠期ど真ん中というカップルでも、関係を修復し、カップルとして共に成長していくことは可能だという記事を、米LifehackerのMelanie Pinolaが書いています。彼女はカップルカウンセラーではありませんが、高校生の頃から付き合っていた人と結婚し、もうすぐ10周年を迎える人です。以下では、彼女の語る長い男女付き合いにおいて起こる問題点と、その対策を見ていきましょう。
■空気のような存在になっているもちろん、付き合い始めにはトキメキがあり、胸がドキドキしたりするものです。そして、付き合いが長くなれば、初期とは違う種類の、さらに深い愛情が生まれることを私たちは願っています。しかし、実際にはいつの間にか相手が空気のような存在になっていた...ということはよくあります。
ぬるま湯の状態から抜け出しましょう。二人で新しい趣味を始めたり、何かに挑戦したり。今から二人の楽しい思い出を作りましょう。お料理教室、カラオケ、エクササイズなど、何でもいいので、二人でできるものを始めましょう。
身の回りの小さなことにも気を留めるようにし、特に、毎日感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。これはカップルの関係を良くするのに重要なだけでなく、自分の意識も変えることのできるテクニックです。たとえば、自分のこれまでの人生のうち、20年ほどを振り返ってみてください。生、死、病気、手術、経済的に苦しい状況があったかもしれませんが、今のあなたがいるということは、それらを乗り越えたということです。
パートナーがあなたにしてくれる些細なことに感謝したり、そういえば両親の間にも小さな愛情のやり取りがあったと思い出したり。そんな小さな気づきが、二人の関係を良好なものにするのです。
- カレンダーアプリなどに、毎週パートナーに感謝の気持ちを伝える定期的なリマインダーを設定する。それとは別に、大きなプレゼンやテストのある日など、励ましやねぎらいの言葉が必要な日もチェックする。
- テキストメッセージをあらかじめ設定できる機能が利用できたら、愛の詰まったメッセージを先に書いておく。
■時間がない、疲れていて親密な時間が持てない
最もわかりやすい症状はセックスレスです。疲れていてもうベッドに入ったら寝るだけ、という状態が長く続いていたら、二人の関係はいいとは言えません。もちろん、健康問題があったり、新生児がいたりという理由があれば、仕方がないこともあります。
予定にデートの夜を入れてください。達成したい他のタスクと一緒で、大事な用件は時間を割いてスケジュールしましょう。月に2回は、デートする日を作りたいものです。予定に組み込んだらロマンチックでなくなる...と感じる人もいるでしょうが、長い付き合いになってくれば、それでも十分楽しめます。
デートは夜でなければいけないわけではありません。朝でも昼でも、二人が一緒の時間を持てるときにデートすればいいのです。
- パートナーにメールを送ってデートの日を決め、何をするか相談する。
- ディナーの予約を取る。
- ベビーシッターの必要があれば手配する。
- カレンダーにデートの予定を書き込んで、パートナーとシェアする。
- 二人がロマンチックな気分になれるような小さなプレゼントを用意する。
■経済的な問題がある
離婚の原因として、お金はひとつの大きな問題です。経済的な問題は、付き合い始めにはあまり見えてこなかったり、楽観視してしまいがちです。財布のひもは誰が握るのか、何にどのくらいお金を使うのか、といったことで喧嘩が起きてしまうようになると、二人の関係にひびが入ってしまいます。
経済的なことに限らず、何か問題があるときには話し合いが鍵です。あなたが浪費家でもケチでも、お金についてオープンに話すことで、取り返しのつかない問題になるのを防ぐことができます。
家計簿ツールなどを使い、二人のチームとしてお金の問題に取り組みましょう。自分のお金の使い方の傾向を探ってみるのも、今後のためになります。もし、二人がお金に対して相反する考え方を持っていることに気づいてしまった場合は、ファイナンシャルプランナーなど、中立的な立場の人と相談することをお勧めします。
- 導入していなければ、家計簿ツールを使い始める。
- 毎月の予算をたてる。
- 二人でいろいろとやってみているのにうまくいかない場合は、ファイナンシャルプランナーの助けを借りる。
■二人の気持ちが離れてしまっている
上記の問題が複数、もしくはすべて起こっている場合、二人はもう出会った頃とは違う人になっていて、気持ちが離れてしまっているのかもしれません。そうなってしまうと関係が終わることもありますが、必ずしもそうではないようです。
二人のいつもの儀式を続けつつ、変化を受け止めてください。二人の気持ちが離れつつあっても、結婚記念日は必ず一緒に祝うなど、細々とでもいいので、昔からずっと行っている二人の儀式を続ける努力をしましょう。この儀式が、昔どうやって恋に落ちたのかを思い出させてくれます。また、出会った頃とは変わってしまった相手でも、その変化を受け止めようという気持ちになれるかもしれません。
- 年に一回の旅行や、次のお祝い事についての計画を立て始める。
- 古い写真を引っ張り出してきて、壁紙やスクリーンセーバーに設定する。
- 日記を付け始める、もしくは古い日記を読み返す。
■結婚はマラソンである
Julianne Moore氏の出ていた映画『キッズ・オールライト』の中で、結婚はマラソンに例えられています。山あり谷ありですが、いろいろな景色が見えてくるものだということです。19世紀の聖職者で、奴隷制度廃止運動も行っていたHenry Ward Beecher氏は、こう言っています。
若いときの恋愛は炎のようなものである。見ていて微笑ましいいほど、熱くて激しい。そして、その炎はちらちらと燃えている。熟成された愛は、石炭の炎のように深く、消すことはできない。
カップルカウンセリングを受けるなど、この他にも良いパートナーとの付き合い方、良い結婚生活を続けられる秘訣があったら、是非コメント欄で教えてください。
Melanie Pinola(原文:訳/山内純子)