iOSには数多くのTwitterクライアントが存在し、その多くは実用的な面から考えると似たり寄ったりだったりします。
その中でもひときわ秀逸なのが『Tweetbot』です。Tweetbotに特別な機能性がついているというわけではなく、このアプリはできること全てにおいて優秀というのがその理由です。
Tweetbot
- iPhone
- 230円
- ダウンロードページ
■機能・特徴
- TL、mention、DM、お気に入り、RT(非公式RTも可能)、リストへのクイックアクセス、ナビゲーション
- マルチアカウントにも対応
- ツイート検索機能
- 自動URL短縮サービス:複数のサービスを使用可能
- 画像・動画のアップロード共有:複数のサービスを使用可能
- 下書きを作成し後で送信することが可能
- ビルトインロケーションサービスを活用し、自分が居る場所を簡単ツイート
- インライン画像閲覧 (画像サービスがサポートされている場合のみ)
- 時間を効率的に使えるようにデザインされたインターフェース
- プロフィール編集しやすい
- わかりやすいリスト管理
- 「Instapaper」や「Read It Later」をサポート
- ツイート翻訳機能
- プッシュ通知(Boxcar経由)
■特にすばらしい点
Tweetbotは強力なTwitterアプリです。革命的な要素は何一つありませんが、その代わり、Twitterクライアントならこれくらいできて当たり前だろう、と思うツボをことごとく押さえていて、しかもその一つ一つの機能がちゃんと作られています。
上記のリストで見て分かるように機能性もかなり充実しているのですが、Tweetbotがこれらの機能性を上手に統合しているというのがこのアプリの最大の長所です。使ってみると本当によく分かるかと思いますが、「必要だな」と思う機能が思った時にしっかり用意されているのがこのアプリの素晴らしさ。ツイートをタップするとアクションバーが表示され、そのツイートに対してのアクションが実行できます。
スクリーンの下にはビューを切り替えるボタンがあるのですが、メインの5つのオプション以外を選択したい場合、ボタンを長押しすることにより他の選択肢を表示させることが可能です。他の多くのTwitterアプリと同様、タイムラインの読み込みは画面をフリックすることで可能。
細部まで心が行き届いたインターフェースの設計のおかげで、アプリの使い方に戸惑うことなく、それによって時間が割かれることもありません。純粋にTwitterを使うことのみに集中できますよ。
■改善してほしい点Tweetbotにはこれと言って目立った欠点がないのですが、無料だったらなお良いかと。ですが230円を払う価値は十分にあるアプリです。画面をタップした際に期待通り動かない場合も時折ありますが、Tweetbotは総じて優秀なアプリです。
■競合アプリTwitterクライアント市場には競合が山のようにあります。無料で使えるものをお探しであればiOS用の『Twitter公式クライアント』もオススメです。基本的には同様の機能が搭載されていて、インターフェースも似ています(Tweetbotの方がインターフェースは美しいですが)。
この秋にiOS 5がリリースされるころにはOSとの直接タイアップが実現する、というお話なのですが、これが便利かどうかは使い方によりけりかと。同様のアプリでもう少しミニマルなものをお探しであればフリーで使える『Twitterific』もなかなかです。こちらの無料版は広告が表示されます。
ミニマリストを極限まで追求するのであれば、テキストと背景に一度につき一ツイートしか表示しないという『Trickle』がオススメです。こちらは115円となっています。
テレビゲーム風の横スクロールでツイートを表示してくれる『Super Twario』あたりもこのユニークな機能性にも関わらず無料で使えます。このようにiOS用Twitterクライアントは山ほどありますが、見映え以外の点での機能性はどれも類似しています。
今回紹介しなかった他のクライアントでオススメがある、という方はぜひコメントで教えて下さい!
Adam Dachis(原文/訳:まいるす・ゑびす)