米元大統領のエイブラハム・リンカーンが次々と仕事をこなしていった秘訣は、効率的に仕事をするための道具の手入れを怠らなかったからでした。

リンカーンは「木を切るのに6時間使えるなら、そのうち最初の4時間は斧を研ぐために使う」と言っています。

Photo remixed from an original by Darren Kirby.

 リンカーンは大統領になる前、薪を切る名手でもありました。おそらくこの言葉は、文字通り薪を切る時のコツを説いてもいるのでしょうが、生産性の高い仕事をするためのコツの暗喩でもあるのでしょう。さびついた道具ではエネルギーを無駄遣いすることになります。どんな仕事でも、使える時間の大半を道具を磨くこと、つまり準備をすることに時間をかけた方がいいということです

例えば、現在の仕事にあてはめて考えるなら、斧を磨くことは、メールのフィルタを設定や、テキストの入力補助を使うこと、生産性向上系のアプリをインストールするというようなことでしょう。さらには、脳にいい食べ物を食べたり、仕事をする上で一番大事な自分の精神状態を整えるように心がけることもまた、大切な仕事の準備と言えるでしょう。

スポーツ選手などもよく言いますが、いい準備をすることがいいパフォーマンスにつながります。やっつけ仕事にならないように、日頃から準備を怠らないようにしましょう。

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)