こんばんは傍島です。

私はエンジニアなんですが、客先に出向くことが多くあります。そうした機会には、手掛けたソフトウェアをお客様がどういった表情で操作しているのか、例えば、終始興味津々の表情で操作しているのか、それとも怪訝な表情で操作しているのか注意深く見ます。

終始怪訝な顔であれば、操作中の様子や会話から問題を探りだしますが、興味津々で最後は晴れ晴れとした表情で終わった時はガッツポーズ。苦労が実った瞬間です。私が関わるのは、主にはソフトウェアですが、利用の流れを吟味し、そこに機能を乗せるイメージで造り上げます。手っ取り早く言えば、「どれだけ気分良く使えるのか?」というところに拘りを持っています。

長い前振りとなりましたが、ようやく本題です。

愛用のMac OS Xを操作している時の気持ち良さは、十分時間をかけて吟味されています。そんなMac OS Xを使っていると、「おっ」と思わせるスパイス(小技)を発見することがあります。吟味された流れの中に、ちょっとしたスパイスがあると、例え役に立たなくても憎めませんし、愛着の深まる要素となります。例えば、普段何気に接している水色のスクロールバーにも小技があるので、ご紹介しましょう。

続きは以下で。

 

「Optionキー + クリック」

スクロールバーを目的の場所まで一気に移動したい場合、大抵スクロールバーを目的の位置までドラッグしていると思います。一気に移動したい場合は、スクロールバーの白い余白の部分を、Optionキーを押しながらクリックして下さい。クリックされた場所へ一気にジャンプできます。


「Optionキー + 矢印クリック」

スクロールバーの矢印をクリックすると、決められた量だけスクロールしますが、「Optionキー + 矢印クリック」すると、ページ単位でスクロールします。余談ですが、スクロールバー内をクリックした時の挙動は、「システム設定」の「アピアランス」で、「次のページ」か「クリックされた場所にジャンプする」かを選択できます。

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番外編

スクロールバーとは関係ありませんが、ウインドウ表示のエフェクトをゆっくりにできます。例えば、Finderアイコンを、Shiftキーを押しながらクリックして下さい。ゆっくりとウインドウが表示されるはずです。通常は速くて気がつきませんが、ジニーエフェクトは凝った動きをしていることを発見できます。何の役にも立ちませんが、癒しがほしい時にでもどうぞ(笑)


どの小技も知っているとちょっと役に立つ、または口元が緩むような物です。こうした小技は、発見すると自分だけの秘密のようで少し優越感が得られますし、愛着も増します

作り手の目線で見ると、こうした小技を仕込めるのは、作り手の懐の深さと余裕を見せられているようで、そこまで到達できない私は、憎らしいばかりであまり嬉しいことではありません(笑)

(傍島康雄)