よく分からない不安や恐怖の原因は、実はほんの些細なことだったりするものです。そこで、後戻りできないような状況にあえて身を置くことで、逆にその不安や恐怖を乗り越え、本来の目的を達成する、という方法があります。
ある目標に向かって前に進み続けるためには、実質的に後戻りできなくなりそうなポイントを知り、それを利用した方が有効です。例え、そのために多少お金が掛かったとしても、自分の不安や恐怖の原因となっている変化を乗り越えるためには、そうした方がいいこともあるのです。
お金を掛けてでも、後戻りできないくらい追い込んだ方がいい状況とは、一体どういう状況なのか? 簡単な例をいくつかあげてみましょう。
- ずっと行きたいと思っている場所があるのに行っていない場合
その行きたい場所への払い戻しがきかない航空券を買う。- マニュアル車の免許を持っているのに運転していない場合
レンタカー屋へ行ってマニュアル車を借りる(ただし、保険は必ず入りましょう)。- 料理が上手くなりたいと思いつつ何もしていない場合
家族や友だちに、もし美味しくできなかったら「味オンチ」とか「へたくそ」と罵られてもいいと断ってから、今夜の夕食は「手作りする!」と宣言する。
著者自身も、マニュアル車の運転がしたいと思っていたのに全然できていなかったらしく、このアドバイスに従ってレンタカー屋でマニュアル車を借りてみたそうです。
彼は実際に車を借りてみて、マニュアル車の運転がどんなものだったかを思い出す程度なら、2〜3日レンタカーを借りるくらいでいいかもしれないけれど、本当にマニュアル車を乗りこなすレベルに至るには、不十分だと痛感したそうです。
そこで、清水の舞台から飛び降りるつもりで、思い切ってマニュアル車の長期間リースをしたとか。マニュアル車を乗りこなすレベルまで運転できるようになるには、3年は掛かるのではないかと踏んだそうです。これでマニュアル車が乗れるようにならなければ、お金も車も無駄になってしまします。
そして2年経った今、心から快適にマニュアル車を運転できるようになったそうです。すんなりと、自然にマニュアル車を乗りこなせるようになり、本当に驚いたとか。
自分にとって困難に思える何かを成し遂げようとする時には、こういう清水の舞台から飛び降りるような思い切りも必要ですよね。こういう体験談がある人は、ぜひともコメントお願いします!
How to Overcome Anxiety by Making it Your Only Option [Bridging the Nerd Gap]
Arvin Dang (原文/訳:的野裕子)