年明けから本格的にスタートする「お引っ越し」シーズン。進学や就職で、部屋を借りはじめる人もいらっしゃることでしょう。南向き、駅近など、条件をアレコレつけすぎて、物件がなかなか見つからなかったり、住み始めたものの、契約時には気づかなかった問題に後で悩まされることになるなど、お部屋にまつわるトラブルはいろいろあるもの...。

そこで、父親が大家さんの、米Lifehacker編集部Adam Dachis氏が、部屋を借りるときに心がけたい基本的なポイントを、6点指摘しています

 1: 部屋の支払額には、交渉の余地あり

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家賃は必ずしも交渉できるものとは限らないが、多くの大家さんは、多少の妥協には応じてくれる。正式な家賃を値下げさせるのは難しいが、駐車代などの追加の支払分について、値下げや割り引きを交渉する余地はある。また、賃借期間を長く設定することで、家賃の値下げを交渉する手もある。


2: 現在の住人からヒアリングする

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実際に、そのマンション・アパートの住人から話を聞くと、ここでの自分の生活がどんなものになるか想像しやすい。一般的な質問としては、以下のようなものがある。

・ ここでの生活に満足していますか? 住み心地はいいですか?

・ 部屋の修理をお願いすると、大家さんはどのように対応してくれますか?

・ 何か問題があったとき、大家さんはどのように対応してくれますか?

・ 騒音問題などありませんか?

・ 何か変わったことはありませんか?

「一部屋づつ、住人を訪問するのは気がひける」という場合は、玄関ドアや郵便受けにメモを残すという方法はどうだろう。自分がそのマンションを借りるかどうか検討中であることを明かし、名前とメールアドレス(または電話番号)を記した上で、いくつか聞きたい質問を書いておくのだ。全員が回答してくれるとは限らないが、数人でも回答があれば、その人に直接コンタクトして、話を聞けるだろう。

3: すべてを書面化する

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部屋の賃借に関するものは、すべてを書面化し、間違いがあれば修正してもらおう。賃貸契約に署名した後も、それまでの書面でのやりとりはすべて保管しておく。書面がない場合は、いつ誰とどんなやりとりをしたか、履歴を残しておくこと。部屋を借りることは、大家さんとの間で契約上の関係を結ぶことだと自覚し、そのように取り扱う必要がある。


4: 引っ越しする前の部屋の様子を写真に撮っておく

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引っ越しや賃貸契約への署名の前に、部屋の中をまわり、写真を撮っておくことをオススメする。傷や破損などがあれば、契約署名前に修繕してくれるか確認し、これに対応してくれない限りは、契約しないほうがよい。引っ越し前の大家さんの対応を見れば、何かあればすぐ対応してくれるのか、そうでないのかが判断できる

5: 借主の権利を知る(特に米国)

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米国では、ほぼすべての州で借主の権利をまとめたハンドブックが作成されていて、オンラインでも入手できる。それほどボリュームは多くないので、必ず目を通しておくこと。また、法的な支援措置についても調べておこう。たとえば、賃借の状況が悪くなった場合、法律支援サービスをしてくれる地域などもある。どのような選択肢があるのか知っておくことで、まさかのときに備えられる。

6: 誠実になる

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部屋を借りることは、大家さんとの間でビジネス上の関係を持つということ。借主として、誠実であることが大切だ。たとえば、家賃の支払が滞ったら、その旨を正直に大家さんに伝えること。ウソを言ったりごまかしたりすると、大家さんの信頼を失い、さらに状況は悪化する。また、借りている部屋は十分気をつけて使い、万一壊してしまったら、その責は負うこと。その部屋から引っ越すときは、引っ越す前よりもキレイにするくらいの心がけを持とう。一般的に、借主として正直であり、借りている部屋を大事に使っていれば、何か問題が起こっても助けを得られる可能性は高い

大家さんと借主さんとの間で何よりも大切なのは、互いの信頼関係ということのようですね。物件探し中のときは、借りようとしている物件とともに、大家さんが信頼に足る人物なのかの冷静な見極めもリスク回避につながる一方、いったん借りると決めたら、自分自身も、借主としての義務を誠実に履行することが必要です。これらの6つのポイントを参考に、賢くお部屋を借りましょう。

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)

 

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