仕事の営業から事務作業・資金繰りまで一人で何でもこなさなければならず、より厳しいセルフマネジメントが求められるゆえ、フリーランスという働き方は想像するほどパラダイスでもないようですが、裁量が増え、自分のペースで仕事がしやすいなど、他には代えがたい貴重なメリットもありますね。
そこでこちらでは、米Lifehackerがこれまで採り上げてきた記事たちを踏まえ、「効率的かつ効果的にフリーランスの仕事をこなすためのコツ」トップ10をまとめてみました。
10位: 家族中心にスケジュールを組む 家事や育児と仕事を両立させたい人にとって、フリーランスはスケジュールに柔軟性をもたせやすい。家族の生活リズムに合わせてスケジュール立てしよう。また、必要なコミュニケーションはチャットやウェブ会議システムなどを活用するとよい。このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「仕事と子育てを両立させるための6つのコツ」もご参照あれ。 Photo by Amit Chattopadhyay.
9位: 会社を辞めずにフリーランスとの「二足のわらじ」をやる 会社勤めはフリーランスに比べて収入が安定しやすい。また、日常の仕事をこなしながら、自分のお客さんになりそうな相手やコネを見つけられるチャンスもある。会社を辞めて退路を断ってしまうよりも、会社勤めとフリーランスの「二足のわらじ」でバランスよく仕事をするのも一法だ。ただし、日本では従業員に副業規制を課している企業も多いので、事前に勤務先の就業規則をチェックすること。詳しくは、ライフハッカーアーカイブ記事「会社を辞めずにフリーランスの仕事を始める方法」もあわせてどうぞ。
8位: 売掛金の早期回収のために「割引」する 支払請求や売掛金の回収は多くのフリーランスにとってあまり楽しいものではないかもしれない。取引先によっては支払期日が経過してもなかなか払ってくれないケースも...。日本では下請代金支払遅延等防止法により下請け先への支払遅延や減額は禁じられており、下請け側の利益は法的に守られているが、支払を早めさせるインセンティブを取引先にあえて与えるのも手。たとえば、「納品48時間以内に支払ってくれれば支払金額から5%割り引く」などの「早割」システムを設け、できるだけ売掛金を早く回収するようにするのだ。物理的な手間や心理的なストレスを含めた請求事務コストをかんがみると、このような割引をするほうが、かえって効率的な場合もある。米Lifehacker記事「Offer Small Discounts to get freelance pay on time(支払期日までに回収するためにちょっとしたディスカウントをしよう)」もあわせてご参考まで。
7位: 工数管理と請求書発行はオンラインツールで効率化しよう 工数記録や請求書作成のための便利なオンラインツールがいくつもある。「MakeSomeTime」はシンプルなツール。「CurdBee」はGoogle CheckoutやPayPalの支払画面まで装備されていて便利。 「FreshBooks」は請求書作成のための機能が豊富だ。このほか「Toggl」や「BlinkSale」といったツールもある。いずれも表計算シートで管理するよりは効率的だろう。このほか、米Lifehacker記事「Essential Tools for Starting Up Your Side Business(副業を始めるのに必須なツールたち)」で掲載されているツールも要チェック。日本語フリーソフトでは『三森支太郎』、『超簡単!見積り・納品・請求書』などが便利です。
6位: 税務処理について知っておこう 必要経費として認められる範囲や控除の種類など、個人事業主のための税務処理を理解しておこう。『やよいの青色申告』などの会計ソフトウェアを活用するのもよい。米国では『Turbotax.com』も便利なフリーランス向け税務ソフトウェアだ。また、米国での税控除については、米フリーランス向けブログ「Freelance Switch」のこちらの記事(英語)もご参考まで。
5位: より多くの仕事を見つけよう 当てもなく営業電話をひたすらかけ続けるのは、ストレスが溜まるかもしれないが、できるだけ多くの仕事を見つけておくことは必要。「FreelanceSwitch Job Board」や「Freshwebjobs」など、フリーランス向けの仕事情報サイトを活用するのも一法だ。日本では「フリーランサー」や「SOHOビレッジ」といったマッチングサイトもある。
4位: 受注管理は怠らないようにしよう お客さん候補が現れたとしても、受注に持ち込むまでは気を抜いてはいけない。適宜フォローアップするなど、こまめな営業活動は大切だ。スプレッドシートなどでカンタンな受注管理リストを作り、コンタクト履歴やステータスを更新し、効率的な営業活動を実践しよう。
3位: マネー管理はきちんとしよう 税の納付や保険の支払に備えてマネー計画を立てておき、必要なお金は残しておこう。ライフハッカーアーカイブ記事「フリーランス族に贈る、不安定な収入でお金のやりくりをする方法」などを参考に1年間の予算を作り、実績との比較分析を行うなど、お金の出入りをきちんと管理するのもフリーランスの仕事のうち。
2位: 法律の基本知識を身につけよう 基本的な受発注のルールや支払に関する規制はもちろん、著作権など、仕事にまつわる法律知識は身につけておこう。米フリーランス向けブログ「Freelance Switch」のこちらの記事では、法律に関する情報リンクが掲載されている。商取引の超基本は、『知識ゼロからのビジネス法務』などの法律入門書も参考になる。 Photo by MikeBlogs
1位: 時間単価を決める 値付けにあたり、時間単価は基準のひとつとして有効だ。時間単価には実作業のみならず、事務作業の工数や経費も必ず含めること。米ブログ「FreelanceSwitch」の単価計算ツールを使うと便利。
米ブログメディア「FreelanceSwitch」や「Freelanceholder」では、フリーランス向けの情報を掲載していますよ。もちろんライフハッカーでも便利な情報は随時ご紹介していきますので、お楽しみに!
Kevin Purdy(原文/松岡由希子)