米紙「ニューヨークタイムズ」では、米国レストランのメニューの秘密について述べています。

 

フォントや色・全体のレイアウト、メニューの並べ順はもちろんのこと、価格の表示方法にも配慮が...。たとえば、メニュー価格に「$」があるのとないのとで売上に差があり、「$」表示されていると売上が低くなる傾向にあるそうです。また、料理のネーミングはとても重要なポイント。原料の産地名やブランド名に加えて、「昔ながらの~」といったノスタルジックなフレーズ、「バターたっぷり」「ピリっと辛い」などの感覚的なワードがテッパンとのこと。ビビッドな表現は利用客を惹きつけるのみならず、食事した後の満足感もより向上させる作用があるそうです。

レイアウトの特徴としては、目にぱっと入りやすい右上が店イチオシのメニュー。店にとって利益率の高い料理が掲載されていることが多いのだそうです。このほか、注目させたいメニューは丸や線で囲んで目立ちやすくする工夫が施されています。

メニューは値段の高いものから降順にリストしていき、徐々に手ごろな値段のものを並べるのが基本。ある研究結果によると、最高値の料理と最安値の料理はほとんどオーダーされないそうで、ミドルレンジの価格帯の料理がよく出るのだとか。

いかがでしたか?

食事と人間の心理との関係については、Brian Wansink著『Mindless Eating: Why We Eat More Than We Think』でも詳しく述べられています。また、ライフハッカーアーカイブ記事「レストランでオーダーしないほうがよいメニューの見分け方」でもレストランのちょっとした裏側を紹介していますよ。あわせてご参考まで!

Restaurants Use Menu Psychology to Entice Diners [NYTimes.com]

Kevin Purdy(原文/松岡由希子)